23日は市議会に出席。文教市民経済委員会などで追加の補正予算案の審議がありました。案件は、生活支援ロボットを展示するための関連経費です。


 ロボット産業特区に指定されている大和市では、国の交付金(半額補助)を活用。①排せつ介助ロボット2種類②介助対象者の腰の負担を軽減するロボット③コミュニケーションロボット2種類(https://palro.jp/ )-の計5種類をレンタルし、11月にオープンする文化創造拠点(YAMATO文化森)の4階に展示する予定です。市民に対する健康意識を高め、ロボ特区の周知を図るのが狙いということです。


 ロボ特区の進展と文化創造拠点の集客効果の2つの意味で、良い取り組みだなぁと思っていたら、偶然にも同日夜、NHK番組「クローズアップ現代+」で介護ロボットを特集していました。タイムリーだったので、備忘録のために、ざっくりと要約します。





〇青森県内の高齢者施設では、歩行を助ける介護ロボットをリハビリに導入。この介護ロボは二足歩行ロボットの技術を応用。人が足を振り上げる動きを助ける。


〇京都府内の研究所では、会話ができるコミュニケーションロボットの開発が進む。認知症患者に笑顔が増える症例が出ている。


〇介護・福祉ロボットの国内市場規模(2035年)は4043億円。現在の約25倍に拡大すると予測。ただ、現状では介護ロボットを導入している施設の割合は1.3%。導入が進まない理由は「誤作動の不安」「コストがかかり過ぎる」「人手が足りない」…。


〇少子高齢化が進むデンマークでは、介護ロボを積極的に導入。街中には介護ロボを試す公営のモデルハウスも。介護職の資格取得にはロボ活用が必須。日本企業12社が同国内で実証実験。


〇NHKの視聴者アンケートでは72%が「ロボの介護を受ける」と肯定的。賛成論は「排泄処理や風呂の介護は人にやってもらうのは恥ずかしい」。反対論は「やはり介護は温かい人間の手で」


〇脳出血経験者の漫才師、宮川大助さんは「ロボットは杖みたいなもの。人間の代理ではなくあくまで補助として上手く付き合えばよい」、本田幸夫大阪工大教授は「ロボットはアシスタント。イメージを変えていくことは非常に大事だ」とそれぞれコメント。


 以上でした。