8日は、大和駅東側プロムナードで行われた「第28回かながわピースフェア大和平和まつり」を見学しました。私は趣旨に賛同しているわけではありませんが、大和市が後援名義を承認しているイベントなので、内容を確認しに足を運びました。


 イベントでは、歌などの出し物のほか、厚木基地を包囲するマラソンが実施されたり、「増税反対」「脱原発」などと記されたぼんぼり付きの神輿を担いだピースウォークも行われたりしました。共産党系とされる団体だけでなく、「大和市日本共産党北部後援会」と記されたテントもありました。

 来賓として挨拶した共産党の畑野君枝衆院議員は、「基地周辺の住民を戦争に巻き込む戦争法は廃止するしかありません。皆さん、『オスプレイ来るな』『爆音なくせ』『大本の横須賀空母は撤退せよ』。その声を、党をこえて大きくあげて参りましょう」などと約10分間にわたって訴えました。

 また、「私たちは今こそ既成概念を捨て、本当に平和で豊かな生活を営むために団結して安倍内閣打倒に向かって進んでいく時です」とする厚木基地爆音防止期成同盟のメッセージを紹介。閉会時に、主催者側は「(安倍政権は)まずはじめに秘密保護法、集団的自衛権の行使を容認の悪法、そして今は日本国憲法を変えようとしております。今年の夏に参院選があります。私たちは『打倒安倍政権』を掲げ、選挙に行きましょう」と呼びかけました。



 概略は以上です。

 ちなみに、国レベルで言うと、文部科学省は特定のイベントに後援名義を出す条件として「団体等が主催する各種の行事等が、当省の推進する施策と密接に関連し、積極的に後援すべきと認められる場合」 としています。一般的に、後援名義の承認はこのような意味合いを持つと解釈されます。

 私は大和市議会の3月議会で、昨年行われた「かながわピースフェア大和平和まつり」に関する市の対応を質しました。

 その際、市側は「当該事業の後援名義は平成24年から承認している。大和市の後援名義に関する要領に基づいて審査を行った結果、広く市民を対象とした平和関連事業であると判断しているものだ」と答弁。

 その上で「後援名義の使用承認事務は申請書による形式審査なので、審査時に行政側が事業の詳細まで把握することは難しい面がある。事後に起きた一つの出来事のみで、事業全体の適否を判断することも難しさがある。事前に申請者に確認したり、注意を促したりすることで対応したい」と理解を求めました。

 この手の「政治的中立性」をめぐる問題に関してはその都度、指摘していますが、大和市は「平和関連事業である」として後援名義の承認を続けています。