22日は、大和市議会の防衛議員連盟で厚木基地の研修を受けました。事柄の性格上、研修の内容はつまびらかにできませんが、管制塔やP1哨戒機を見学し、海上自衛隊の幹部の方々と質疑や意見交換を行いました。

 市民の皆様の中には、厚木基地周辺を飛ぶ航空機について知らない方が大半かもしれません。私も詳しいわけではありませんが、メジャーな3機を知ったかぶりで紹介します。

 騒音の主な原因となっているのは米海軍のFA‐18戦闘機です。艦上攻撃戦闘機です。米空母ロナルド・レーガンが横須賀に寄港している際、太平洋上の硫黄島で離着陸訓練を行っていますが、硫黄島が天候不良などの場合には、厚木基地でも訓練を行っているのが現状です。「F」はファイター(戦闘機)を、「A」はアソールト(攻撃機)を意味します。「スーパー・ホーネット」との異名があります。ホーネットは「スズメバチ」を意味します。30年ほど前、そんなラジコンがありましたっけ。

 厚木基地にある海上自衛隊の防衛装備品で著名なのはP3C哨戒機 です。「P」はパトロール(哨戒機)の略で、「ピー・サン・シー」や「ピー・スリー・シー」と呼ばれます。市内の上空を飛んでいる灰色のプロペラ飛行機がそれです。自衛隊装備年鑑によると、昭和57年から実戦投入されているそうです。哨戒機とは、潜水艦や艦船などを探し出す飛行機のことです。つまり、厚木基地にある哨戒機が、日本の周辺海域のパトロール活動の一翼を担っているわけです。

 一方、厚木基地にはスゴイ航空機があります。それがP1哨戒機 です。老朽化が進んでいるP3Cの後継機で、機体は水色です。まるで民間航空機のような風貌のジェット機で、川崎重工を中心に「純国産」で作られました。P3Cより一回り小さいですが、巡航速度と巡航高度は3割増し、航続距離は2割増しの性能を誇ります。中のコンピューターも最新型で、飛び方も静かです。P1は現段階では、厚木基地にしか配備されていないそうです。

 こんなことが分かると、市内の上空を飛ぶ飛行機を見る楽しみが増えると思います。ちなみに、憲法9条の制約から「自衛隊は軍隊ではない」という位置づけなので、武器とか兵器ではなく、「防衛装備品」という摩訶不思議な呼称が一般的になっています。



 さて、同日はつきみ野駅で朝立ち。12月議会終了以降、市内全駅をようやく1周しました。