20日は、横浜市内で行われた「今すぐ憲法改正を! 神奈川県民大集会」に参加しました。



 百地章日大教授は講演で「総理が憲法改正を堂々と訴えている。参院選後に最大のチャンスがくる。これを逃すと二度とない」と訴えました。また、日本国憲法は、世界192カ国のなかで14番目に古いものの一度も改正されておらず、占領下で連合国軍総司令部(GHQ)の強制のもとに作られたことを指摘。平成26年11月の衆院憲法審査会では、共産党を除く与野党7党が緊急事態条項新設の必要性で一致したことを踏まえ、緊急事態条項新設の必要性を説いていました。




 保守派の論客、櫻井よしこさんの講演もありましたが、私はイベントがバッティングしたため中座。大和市内に戻ってからは「第2回大和市自治会交流フェスタ」に出席しましたが、時すでに遅しで、余興の抽選会でした。







 さて、憲法改正は、参院選で改憲勢力が3分の2に達すれば、最大の政治課題になると思われます。現行憲法は、占領政策のもと、極めて短期間に起草されました。政府の憲法調査委が作成した要綱は、GHQから拒否されたため、GHQ草案に沿った案を作らされた経緯があります。国立国会図書館のHP を見ると、憲法の制定過程がよくわかりますが、占領下での「押し付け憲法」の改正なくして、日本の真の独立はないと改めて思わされます。


 「日本の独立」と言えば、弁護士でもある丸山和也参院議員が、17日の参院憲法審査会で「ややユートピア的かもしれないけど、日本がアメリカの51番目の州になることに憲法上どんな問題があるのか」と質問したそうです。こんな荒唐無稽な質問が出るくらい、まだ日本は精神的には占領国が続いているのかなぁと唖然としました。


 論点がずれますが、丸山氏の発言が「奴隷大統領発言」として問題視されています。丸山氏が言わんとしていることは、全文 を読んで要約すれば、「米国は建国当初、黒人が奴隷だったのに今では黒人が大統領になっている。それぐらいダイナミックな変革をしている国だ」という趣旨です。


 ワンフレーズで切り取れば黒人差別であるかのような問題発言ですが、発言全体を素直に読めば、黒人差別だとは思えません。丸山氏は「人種差別を乗り越えてきた米国は素晴らしいと言うことが批判されるのは不条理」と言っているそうですが、そこは理解できます。
 
 一方、丸山氏は「51番目の州」発言のなかで「ユートピア的…」とも述べています。ユートピアとは、「存在しない理想郷」という意味ですから、「日本が米国の51番目の州になることは有り得ないものの理想」という趣旨だと捉えられます。


 記者団に対しては「それくらいの発想を持たないと日本の根本的な改造は難しいという意味で、ヒントとして申し上げた。日本の世界戦略における『国盗り合戦』みたいなものだ」 と述べているそうです。私としては、「51番目の州」発言の方が問題だと考えます。