11日は建国記念の日ということで、横浜市内で行われた奉祝式典&記念講演会に参加しました。

 集会では、県立横浜翠嵐高校で長く教鞭をとり、高校教科書「最新日本史」の編集長である國武忠彦昭和音大名誉教授が講演。古事記や日本書紀に登場する神話について「文化的、体験的、心理的な事実だ。史実と無関係とは言えない。歴史性を持っている」と重要性を強調した上で、さながら高校の古典の授業のように古事記の原文を解読していました。


 初代天皇とされる神武天皇が奈良の橿原(かしはら)宮で即位した紀元前660年1月1日を新暦(太陽暦)に直した2月11日は、日本の歴史が始まった日ということで「紀元節」とされています。日本が再び脅威となることを嫌った連合国軍総司令部(GHQ)が廃止しましたが、昭和29年のNHKの世論調査で、復活を求める回答が8割を超え、同41年の政令で祝日「建国記念の日」して認められました。

 国武氏は、建国記念日制定当時について「社会党などの野党が『戦争につながる』とレッテル貼りをし、猛反発していた。制定まで10年かかった」と解説していました。昨秋に成立した安全保障関連法制もそうですが、この手の論法は戦後ずっと続いているんですね。