19日は、関東若手市議会議員の会(会長・土井裕之さいたま市議)の視察に日帰りで参加。3時間かけて栃木県足利市に足を運びました。テーマは(1)好きな時間に子供の隣でできる在宅ワーク支援事業(クラウドソーシング実証事業)(2)映像のまち構想-の2点です。
(1)は、クラウドソーシングプロデューサーの資格を持つNPO法人コムラボ(山田雅俊代表理事)に対して、足利市が委託している事業です。このNPO法人は、子育て中のママさんを対象にライティングやデザインの講座を開催し、スマートフォンや自宅のパソコンでビラ作成などの業務を受注できるよう支援しています。昨秋から始まった今年度事業では、26人の生徒が脱落することなく、受講を続けているそうです。
山田代表理事は、この事業を始めた理由について「地域で働く選択肢を増やしたい」と説明。将来像について「NPOのメンバーと講座の受講生でワーキングチームを作り、主に東京の大型案件を受注したい」と話していました。
交付金を受けた事業なので長期的な継続性の点で難点が若干あるものの、「働きたくても働けない」といった子育てママさんの悩みを解消し、少子化対策にも寄与する良い試みです。
(2)は、朝日新聞記者出身の和泉聡(いずみ・さとし)市長の肝いりでスタート。市内に映画やドラマ、CMなどのロケを誘致する、いわゆるフィルムコミッション事業です。足利市では専門部署、映像のまち推進課を設置してロケ誘致に本腰を入れ始めました。市内での撮影実績は、平成25年度の16本が翌年度には47本に達し、3倍に増えたということです。
足利市は東京から車で約100分の場所に立地している上に、風光明媚が多いので、ロケ地として打ってつけです。ただ、どこにでもあるような校舎や病院でも撮影が多く行われており、ロケが増えたのは「(好条件だけでなく)ロケ地を探す関係者との人間関係を構築していることが大きい」(同課)と言います。足利市出身の映像関係者らを集めた「足利銀幕会議」を立ち上げたり、同課単独で「映像のまち あしかが」と題したホームページ も立ち上げたりしています。
首都圏の住宅地である大和市に目ぼしい観光資源はありませんが、映像メディア側との人脈を深めれば、まだまだロケを増やせる余地はあるのだろうと感じました。