「慰安婦」に関する日韓合意は残念でした。


 安倍総理は日韓合意後、記者団に「私たちの子や孫、その先の世代の子供たちに謝罪し続ける宿命を背負わせるわけにはいかない。今回、その決意を実行に移すための合意だった」 と話しており、今年8月の戦後70年談話を踏まえ、自らの政権で日韓関係のトゲを解消しようと試みたのでしょう。


 今回の合意事項の一つに「両政府はこの問題の非難・批判を控える」とあることは、戦後70年談話の延長線だろうと推測します。それ自体は成果だと考えます。これを機に日韓関係が良好に転じれば、日米韓の3カ国が結束しやすくなります。中国に対する牽制につながり、安全保障上のリスクは軽減されることになります。そうなれば、メリットもあるでしょう。


 ただ、「慰安婦の像」を撤去する担保がないまま、お詫びをさらに表明し、10億円を追加拠出することになりました。賠償問題は1965年の日韓基本条約で解決済みなのに、基金という形で「裏技」的に事実上の追加賠償をしてしまうことになるわけです。


 政治や交渉事は妥協によって産み出される物であり、「Winner takes all」(勝者総取り)とはならないのが一般的ではありますが、譲歩しすぎではないかと思います。世界各国から「日本政府は、押せば簡単に折れる国だ」と思われかねません。さらに言えば、韓国の元慰安婦は韓国政府に対して反発しており、これによって最終決着となるかどうかはまったく不透明です。



 さて、29日は、桜ケ丘駅頭で今年最後の朝立ち。さすがに年末年始に入った方が多く、お出かけになる方は平日の半分もいない感じでしたが、通常の半数のビラを配ることができました。その後は、市政報告の封詰めをして、夜は南林間駅西口近くの居酒屋「津軽」で忘年会でした。