18日は4年ぶりに福島市を訪問し、全国市議会議長会研究フォーラムに出席しました。全国の市議ら約2000人が訪れたといい、会場の福島県文化センターは黒山の人だかりでした。

    初日の第1部は、政府の東日本大震災復興構想会議議長を務めた五百旗頭真(いおきべ・まこと)熊本県立大理事長が復興をテーマに講演。震災発生時に新幹線全線が安全に停止し、日本の技術力の高さが世界的に評価されたことなどを解説していました。

    第2部では、地方行政に詳しい研究者らによるパネルディスカッション。「人口が減少している背景として、『地方より東京』『第一次産業より第三次産業』という序列化がある」として、東京への一極集中化を脱却するよう求める意見がありました。パネリストの中には、国や政府を過度に敵視する過激な学者もいましたが、それはそれで勉強にはなりました。

    なお、震災復興をめぐり、地元の議員は「福島市内では81%の除染が完了した」と報告しつつも、「自宅に埋設された汚染土壌が搬出されないと、除染の実感がわかない」と悲痛な声を上げていました。傷跡はまだ癒えていません。