9日は、樋渡啓祐(ひわたし・けいすけ)元佐賀県武雄(たけお)市長が都内で行ったセミナーを受講しました。




 樋渡さんは、大和市の近隣の海老名市でも開設したばかりの「TSUTAYA図書館」の導入を全国で先駆けて実施したことで知られます。このほか、市立小学校に学習塾の手法を取り入れる「官民一体型教育」を進めたり、市内の特産品を販売する通販サイトを立ち上げたり、ホームページをフェイスブックに一元化したり、全国学力テストの学校別成績を公表したりするなど、わずか人口5万人の自治体で数多くの市政改革を手がけましたが、佐賀県知事選に出馬して落選。現在は地方創生のコンサル会社「樋渡社中」のCEOを務めています。








 講演の主な内容は、市制改革をどう進めたかや、効果的な議会での質問方法。「授業料」が高額なので詳細は控えますが、エッセンスを言えば「(議会における)一般質問のポイントは、役所のような説明ではなく、知識と体験に基づいた物語を語ること」でした。




 樋渡さんは総務官僚時代に広報課にいた経験も踏まえ、「地方(行政)の最大の敵は(住民の)無関心」と発信力強化の重要性についても強調。武雄市では、職員全員にフェイスブックのアカウントを持たせたそうです。




 1分に1回は冗談が飛び出す軽妙洒脱な語り口。裏話も含めて、受講生を飽きさせない〝大放談〟で、あっと言う間の5時間でした。