15日は、市議会議会運営委員会の行政視察最終日。別府市議会を訪れました。

 別府市議会では、通常の常任委員会とは別に、予算や決算に関する特別委員会をそれぞれ設置しています。予算委員会には全議員が出席し、希望する議員が、事前通告した上で質問します。インターネットやケーブルテレビでも生中継されます。委員会質疑では、自らが所属する委員会でしか発言できなかったため、「予算については全議員が平等に質疑できるようにしよう」と平成25年に予算委を設置したということです。

 地方議会の予算委を見たことがある人は少数だと思いますが、NHKでたまに放映される国会中継を思い起こすと、予算委のおおよそのイメージはつかめると思います。

 予算委を設置する地方議会は決して珍しいわけではないのですが、大和市議会にはなく、議会改革の課題の一つに浮上しています。私も9月議会で決算審議を経験し、各委員会で審議する不便さも感じました。一方、大和市議会では、所属していない委員会を傍聴したり質問したりすることができる制度があります。

 議会改革において私が最も重視すべきと考えるのは、チェック機能の強化です。大和市議会の議員定数は「28人」で、議員一人あたりの住民人口は約8000人。人口規模からすると、少ないと感じます。衆議院の大半の一委員会よりも、議会全体の定数は少ないわけです。このような状況のなかで、どうすればチェック機能強化に結びつくかを考慮しつつ、よりよい議会のあり方を考えていくべきです。

 一方、別府市議会では、先に訪れた日向市や大分市と同様、「市民と議会との対話集会」を行っています。中身は省略しますが、「勉強するようになった」と議員が成果を話しているのが印象的でした。

 今回の行政視察で、九州の3市議会の状況を見てきました。今後の議会改革に生かしていきます。