12日は、18日(日)の自衛隊観閲式(本番)に先立って、観艦式の事前公開に足を運びました。式は毎年、陸海空の3自衛隊が持ち回りで実施しており、今年は海自の番です。

 私が乗船したのは、医務室や手術室、レントゲン室といった医療施設を備える潜水艦救難艦「ちはや」(基準排水量5450トン)です。中心部に積みこまれている深海救難艇(DSRV)は、「ちはや」から降下して海中を潜り、沈没した潜水艦の乗組員を救い出すことができます。全長12メートル、幅3メートルと小さいですが、最大12人を救出できるとのことです。

 「ちはや」が0843、相模湾に向けて横浜新港を出発。正午になると観艦式が始まりました。旗艦となる護衛艦「あたご」以下、自衛艦計23隻が隊列を組んで、順々に左側を通過していきます。ほどなくしてP1哨戒機をはじめとした航空部隊計26機も観閲を開始。直後にはMV22オスプレイ(米軍機)が祝賀飛行しました。

 その後の訓練展示も、潜水艦「こくりゅう」と「うずしお」が潜行・浮上を繰り返したり、ミサイル艇がIRデコイ(敵を攪乱させるための兵器です)を発射したり、空自の飛行隊「ブルーインパルス」が五輪マークに似た曲芸飛行をしたりするなど、盛り沢山の内容でした。

 事前公開は、本番と同じプログラムで行われており、横須賀や木更津からも自衛艦が出港していました。自衛艦が隊列をなして航行する姿はなかなかお目にかかれないもので、壮観です。同日はお日柄も良く、富士山もクッキリと見えました。
 
 訓練展示も含めた式典は1時間半ほど。残りの7時間超は移動時間なのですが、仮眠用の毛布が無料で貸し出されたり、若手自衛官がラッパ演奏や手旗の解説したりと「おもてなし」をしていただきました。

 1708、横浜新港に到着。「コウカイ」しないクルージングを満喫しました。




【受閲した艦艇部隊】
旗艦:護衛艦「あたご」
第1群:護衛艦「しまかぜ」「おおなみ」
第2群:護衛艦「きりさめ」「さみだれ」
第3群:護衛艦「いずも」
第4群:潜水艦「ずいりゅう」「こくりゅう」「うずしお」
第5群:掃海母艦「ぶんご」、掃海艦「つしま」「はちじょう」、中型掃海艇「ひらしま」「たかしま」「みやじま」
第6群:補給艦「ましゅう」、輸送艦「おおすみ」、エアクッション艇(LCAC)×2隻
第7群:ミサイル艇「おおたか」「くまたか」「しらたか」
護衛艦「いかづち」


【受閲した航空部隊】
P1哨戒機、救難ヘリUH60J、哨戒ヘリSH60J/K、掃海・輸送ヘリMH53E、掃海・輸送ヘリMCH101、対戦車ヘリAH1D、輸送ヘリCH47、練習機TC90、P3C哨戒機、C130R輸送機、F2戦闘機、F15J戦闘機