25日は、日本公認会計士協会の神奈川県会が主催する公会計セミナーに参加しました。

 地方公会計をめぐっては、総務省が今年1月の大臣通知で、複式簿記への変更や固定資産台帳の整備などを平成29年度までに行うよう地方自治体に要請したうえで、統一的な基準によるマニュアルを示しました。セミナーでは、公認会計士の講師がポイントを解説していました。

 現在の公会計は、いくら現金を使ったかを示す「単式簿記」です。それが今後、民間企業と同じように貸方と借方の双方を示す「複式簿記」に変わります。1億円の建物を立てれば、1億円を支出する一方で、1億円分の資産も手に入れます。その双方が分かるようになるわけです。


 その前提として、地方自治体は、資産の金額を示す「固定資産台帳」も整備します。すると、自治体が保有する資産の詳細もわかり、地方財政の「見える化」が進んでいきます。他自治体との財政状況の比較も容易になるわけです。


 地方財政に対する見方も、「累積の借金がいくらだ」という単純な視点ではなく、「借金はいくらあるが、資産はこれだけある」「老朽化で保有資産の価値はこれだけ減った」などと変わってくるのでしょう。


 セミナーの第2部では、財務諸表の作成で先進的な取り組みをしている町田市の財政担当職員が、同市の取り組みを説明しました。同市では重要な事業の財務諸表(行政評価シート)を作成し、事業の単位コストも示すことで、事業の成果とコストが見合っているかを分かるようにし、コストの適正化や事業手法の見直しに努めているとのことでした。


 セミナー費用はなんと無料でしたが、いろいろと勉強になりました。

 同日はほかに自民党大和市連合支部の総務会にも出席しました。これに先立つ24日には、厚木基地に司令部がある海上自衛隊航空集団の新司令官(海将)と懇談。私が前職で防衛省を担当した際に取材でお世話になった方が厚木基地に8月に異動されたということで、色々とご縁を感じました。