25日は6月議会の最終日ということで、本会議が開かれました。マイナンバー制度の個人番号カード交付に伴う費用などを計上した今年度の補正予算案が、自民党・新政クラブなどの賛成多数で可決され、無事に終了しました。本会議では、議員提出の「安全保障法制関連法案の廃案を求める意見書」(賛成少数で否決)に対して、反対討論をしました。


 同日、TBS系の「NEWS23」から取材依頼があり、了解を取ったうえで、引き受けさせていただきました。実際に夜11時ごろからの番組を見てみると「制服向上委員会寄りだなぁ」とは感じたものの、淡々とした番組編成でした。取材したディレクターは真摯な方でした。


 キャスターの岸井成格氏は、「この程度の批判を受け止められないようでは国民政党とは言えない」と発言していましたが、批判を受け止めていないのではなくて、一方的な誹謗中傷、政治運動、反政府運動を、政治的中立性を保つべき行政機関が後援するのはおかしいのではないか、と指摘しているだけです。安倍総理を「悪魔」「利権好き」と例えるなど、根拠不明の名誉棄損にあたるようなフレーズもあるわけです。

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 岸井氏は「自治体に事なかれ主義、責任逃れが横行していて…」として、後援名義取り消しを前例にしてはならないと力説していました。ただ、後援名義問題は以前から先輩議員らが指摘していたことですし、市側は、前例を崩したくない「事なかれ主義」で後援を続けていたのだろうと推測します。今回、後援名義が事後に取り消されることになれば、「政治的中立性の確保」以外にも「事なかれ主義の脱却」の観点からも、高く評価すべきだと思います。


 余談ですが、番組上で取り上げられていた制服向上委員会の歌「Ohズサンナ」では、辺野古の移設問題について「諸悪の根源自民党」となっていますが、この問題で名指しするのであれば、自民党ではなくて、県外移設の期待を煽って沖縄県民を混乱させた「民主党」ではないか?と突っ込みを入れたくなりました。そもそも、事実関係からして「ズサンナ」歌詞だと思います。


 「本気で自民党を倒しましょう」と替え歌で呼びかける政治運動に対して、市が後援するのはおかしい、という点が伝わったことはありがたいことです。第一報が偏っていると、その後の報道が引きずられてしまいがちなので、最初の段階で、色をつけずに客観的に報じていた神奈川新聞、産経新聞にも敬意を表したいと思います。

http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2525943.html