みなさん、こんにちは。今日は、少し政治に関する話を、実経験からしたいと思います。政治は専門ではないので、知ったかぶりをするつもりはありませんが、おおよその見解です。

 

ついこの間、ある動画で、政治の専門家が、政治の分類で大きな政府と小さな政府について、言及されていました。

 

彼によれば、国別に、公務員の数の大小で、大きな政府かどうかを測るようです。これは、他の番組でもやっていたのですが、日本は、その意味では、公務員の数が少なく、先進国では、小さな政府と分類できるようです。ちなみに、アメリカは、日本の約1.5倍から2倍の公務員の数らしいです。

 

数による分類ですが、アメリカに住んでいて、アメリカ人の感覚を推測すると、公務員の数と政府の大きさは、あまり関係づけることはないので、アメリカ人の考える政府の大きさについて説明します。

 

小さな政府の代表は、アメリカの共和党になります。つまり、国はなるべく市民に介入しないのが原則で、なるべく規制も緩和し、余計な税金は取らない、というものです。

 

したがって、個人の自由のもとに生活するにあたって、政府にたのまず、自己責任で行うという立場です。

 

一方で、アメリカ民主党は、どちらかというと、大きな政府になります。その理念は、小さな政府が続くと、個人の自由な活動が、行き過ぎて、少数派や、弱い立場の人たちの権利が、おろそかになっていくことがあります。

 

つまり、チャンスの平等が、偏ってしまう場合や、移民問題など、国が大々的に関与しなければどうしようもない問題に対処するのが大きな政府です。

 

当然、規制緩和によって、いびつな経済構造を修正したり、教育やインフラなどに大きな財政を投入するというのも、大きな政府の傾向です。

 

アメリカの場合は、共和党的な政策と、民主党的な政策が互いに補い合うように、政権交代があるので、小さな政府と大きな政府が互いに成り立っている状況です。

 

これが、アメリカ人の感覚で、あまり、公務員の数を政府の大きさに言及しません。

 

実際に、アメリカの場合、公務員というのは、アメリカ人ならだれでもすぐになれますし、状況によって、辞めたり、予算が減れば、解雇されたりもします。

 

政府の高官などの公務員は、実力者や能力者など、専門性によって雇われる形で、その仕事内容によって、給料がきまります。また、政権交代などによって、任務が終わることもあるので、他の職業と同様に流動性が高いというのも特徴です。

 

一方で、日本は、公務員になるには、試験が必要で、一旦、なってしまうと、ほぼずっと公務員のままでしょうし、上級公務員なども、しばらくして天下りなど、公務員の在り方がアメリカとは全く違います。

 

発展途上の日本において、試験で選抜する公務員は機能していたと思いますが、現在、発展してしまっている状況では、試験よりも、適性、やる気、専門性によって、流動的に公務員の職務についてもらう方が社会にとってもよいのではと思います。

 

現在の日本が大きい政府か小さい政府かというより、いかに社会にとって、効果的で効率的な公務員の制度に変えていく方が、国民にとっては、よいのではと思われますが、どうでしょうか?

 

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