『演劇移動図書館』というプロジェクトをはじめました!~その② | やる気マンマン男・清水宏のブログ~炎の演劇部部長が行く!!
気負ったこと書きましたが

多分やれることは
ミクロなことだったりして

そこにいる人と
なにかを共有する
っていうこと
言葉じゃないなにかを

っていうのが
演劇の武器じゃないかと思い、

そこに来たお客さんとその瞬間その場所でしか存在しない
そういう演劇を共有しよう。

日本全国通津浦裏を回り

見に来てくれた
土地土地に現実に生きている皆さんの記憶や体験や願い(恐れも)と、
我々演じ手の持ち込むエネルギーとが出会ってどんな物語が生まれるのか。
お客さんの発言やリアクションやチョイスを取り入れ
その日その場所でしか存在しない演劇を作ろう
という壮大な目論見。


どんな場所でも出かけていってそこにいるお客さんと作る。
その度物語も登場人物も結末も違う、そういう演劇はありなのか。
今回の奈良もいち堂公演は足掛かりとしての第一歩。
いずれ近い将来、全国通津うらうらを(勿論奈良も)
「こっそり」回ります。皆さんの町にも!村にも!

まだスタートしたばかりのヨチヨチ歩きですが、
興味のある方は是非お声がけください。
色々一緒に相談したり考えたりしましょう。
村祭りなんかの出演も大歓迎。
以上「そこにいる人」の、そして「かつてそこにいた人」のための、「演劇移動図書館」旗揚げの報告でした。

以下は
発足人の一人
松村武君の
公演パンフレットのあいさつ文です

東京は今、大混乱の中にある。
すべての価値観が根底から覆されようとしている。
人々の生き方の根本がゆらぎ、そして問われている。

演劇界もまたその外部ではない。

演劇もまた、根本から何かをやり直さなければいけないだろう。

その試みの急速な実践の一つが演劇移動図書館である。

ナライブをプロデュースする松村武が、そのナライブのアマチュアリズムに触発され、
さらに逆にプロフェッショナルとして仕掛け返す。

東京ではなくあえて奈良で、東京を遠くから見据えた地方から、東京演劇界屈指の実力者達が、
未だ誰も見たことがない演劇の場を創ることにチャレンジする。

グローバリズムに対するローカリズム
プロフェッショナリズムに対するアマチュアリズム
計算、効率に対する即興、適当
東京に対する地方・故郷

まさに今、混沌深まる東京の演劇界に身を置きながら、その狭すぎる枠の中で、
溢れ出る表現欲求の出しどころに飢える、一匹狼的な役者たちが顔を揃えて、奈良へ向かう。



【ご挨拶】
かつて街には移動図書館というものがあって、本を積んだ車がいろんな場所にやってきて、いろんな本を子供たちに読ませて、次の場所へ移動していった。我々はこの移動図書館をモチーフに、本ではなく、演劇を、しかも演劇がギュウギュウに詰まった図書館のようなものを、いろんな場所を移動しながらやっていけないかと考えました。

すでに書かれた「本」ではなく、ライブで行われる「演劇」の図書館であるからには、その作品は、たった今その場所の、その場限りの物語である。この「演劇」の特性を生かして、我々は、その町々、その土地土地の、まさにその瞬間の物語を、劇場に来る皆さんと共に、まさにその場で作っていこうと思います。

「そこにいる誰かのはなし」「昔そこにいた誰かの話」

そんなことがその場ですぐにできるのか?
大丈夫。できるメンバーが集まりました。

ですから演劇移動図書館には作品タイトルやあらすじがない。
それらはすべて当日作られるのです。

そして5日ほどお互いのスケジュールの間を縫って午前中だけ稽古して
9月23日奈良で一日だけの本番を迎えました。
(つづく)