血液のガンについて 4 | しまちゃんのブログ

血液のガンについて 4

少し間を置きました。

血液のガンのうち、先ずは私の罹った
型について記すことにします。

私の罹った白血病は
FAB分類のM3といわれる
急性前骨髄球性白血病(APL)でした。

急性骨髄性白血病の中では、以前は
予後不良といわれ、医師泣かせの白血病
でした。

発生するメカニズムは解明されていて、
特異的にある染色体が相互に転座する
ことにより発症してしまうのです。
(15番と17番の染色体が相互に転座)

この型がいままでなぜ予後が不良だった
のか?
それはこの因子が、DICという症状を
非常に引き起こしやすいからだったのです。
DIC   播種性血管内凝固症候群
日本語が分かりにくすぎますよね、
簡単にすると
身体のあちらこちらの血管の中で血が
固まってしまう、ということです。

この、DICは他の病気でも起こるのですが、
急性前骨髄球性白血病(APL)で群を抜いて
起こりやすいのだそうです。

ところで、人間の身体はまさに神秘、

固まる(凝固)という事象がおきれば
それを溶かす(線溶)という作用がおこり、
そのバランスがうまくとれているから
こそなのです。

凝固が線溶より上回れば、詰まりが起き
臓器不全になるし、

線溶が凝固を上回ると、出血が起き、
脳で起きれば脳出血で死亡する訳です。

今から18年前にK1創世期の四天王の一人
アンディ・フグがまさにAPLによるDICで
亡くなっています。

私が急性骨髄性白血病のうちこの型に
罹患していることが確定した時に
主治医から

「白血病になって良かったなんては決して
言えないけど、罹った型はたちの良い
白血病でした。
この白血病は初期を乗り切るのが特に大事、
だから、これから飲み薬を飲み始めて
貰いますが、先ず、初期!
コンセントレーションしていきましょう!」
と説明されました。

この時は、

飲み薬?

コンセントレーション?
つまり
精神集中?

はっ?何?

と思い、まさにちんぷんかんぷんでしたが、

あー、死ぬのかなぁ
と思っていた、私の眼前がパァッと開き、

よし!治してやろう!

という気持ちになったのです。

この、飲み薬については
次回にしっかり書いていきます。

私にとって今もお世話になっている
主治医。

正に、神様がめぐり合わせてくれた
方だったのだろうと思います。

命を預ける、そして自分が心から信頼できる
こういった方に巡り会えたご縁こそが
今、ここに自分が生きていることそのもの
なのです。
(恥ずかしながら、blogを書きながら
涙流しています)

硬軟織り交ぜながら、血液のガンについて
これからも書いていきます。

私は
いちサバイバーとしてblogを書いています。
医療従事者でも、無論医師でもありません。
内容は十分に注意して書いていますが、
保証できる立場ではありません。
ただ、私はこのようにして、標準治療を
受けて、今、経過観察ですが、社会復帰して
いるのは事実です。因みに維持療法はして
いません。

私の罹った白血病はJALSGというグループ
により、治療プロトコールが確立されて
いるのですが、それもやはり患者一人一人
によりカスタマイズはあるかと思います。

同じ白血病でも
症状も、副作用も、経過も
百人いれば百通りだと思っています。

この辺りについても、後々書いていきます。

今回はこの辺りで

続く


お前はわたしの癒しです^_^