「お前が甲子園で戦った時にスタンドで何かを感じたんじゃろう!」

弟が鹿児島実業に行きたい理由を父に言われた。

対戦校は、どのチームも特長があったが、言われてみれば独特の雰囲気があった。また、鹿児島実業戦は途中からナイター試合にもなったので、余計に弟は何かを感じたのかもしれない。

中学3年生の時の自分も進路では悩んだ。最初に強く行きたいと思った高校は広島商であった。

《下宿よりは寮に…》

父は寮もあり先輩も多く進学していた広陵を希望していた父の想いは感じていたが、それでも広島商業に行って野球がしたい想いは変わらなかった。

しかし、父の想いに反してまで…自宅を離れてまで…15歳の自分には父に想いを伝える勇気がなかったが、広島商業でレギュラーになり甲子園に出場する!
この想いは強かった。

そして、中学3年生の夏、父の想いは気になるものの第1志望校の広島商業が甲子園に出場。
初戦の上田東に勝ち決勝まで勝ち上がった。
この時は、野球少年が甲子園を楽しみながら観ていたのではなかったように思う。

サインは何が多い!?
ショートの人は一緒に出来るのか!

毎試合、そんな想いでテレビ観戦していたが、決勝戦は自宅2階の部屋でひとり集中して観戦していた。
試合は、投手戦が続いたが、隣の中学から広島商業に進学された主将の決勝打で広島商業の全国制覇。
決勝戦まで観ていたので、校歌も覚えていたが、優勝後の校歌終了後…

「広陵」に行く事を決断した。