グループホーム | Hiroshima21 Blog

グループホーム

高齢者のグループホームの仕上げのこと。

施主はコストがかからないものが良いと言う。
メンテナンスが安価で楽なものが良いと言う。
中で働く職員は掃除しやすいものが良いと言う。

床はクッションフロア
壁はビニールクロスははじめからの強い要望。

提案した木デッキテラスはメンテナンスが大変と人工芝へ変更の要望。
人工芝?プールサイド゙にあるアレ・・?
本物の芝は?   手入れが大変。
れんがは?  ころぶと痛い。

なるほどね。
一理ありますが・・・。


でもこれじゃあ
こてこてのビニールハウスになってしまう・・・。


ここは病院じゃなくて家。
心地よさはどこへ・・・?



何度か話をしたが理解は求められず、
「設計士の見栄。自己満足。」
「使う側のことがわかってない。」
と言わんばかり・・・。
これでいいのか?と自分の無力さを情けなく思い自問自答のこのごろだった。

少しでも自然素材のものを!と天井部分に梁を露出させる提案をし、ここだけはやらせてほしいと主張をした。
建築基準法で規制のかかる部分だけど緩和があり、少々ややこしい計算をし、ぎりぎりの数字を出し、できる限り木部を見せた。


そして
今日お施主さんから突然
「内装を考え直したい」との連絡があった。
「なぜですか?」
「ビニールハウスに住みたくないと思ったから。」
「え?」
「高田さんにビニールハウスと言われたことがどうしても気になリ、考え直しました。」



すべて理想通りにはいかないかもしれないけど、出来る範囲で心地よさを求めたい。
手間は後戻り。
でもうれしい後戻り。
建築的には大きな前進。

yumily


グループホームローリエ

2006年4月着工
2006年9月竣工予定