お伽噺面白い事に、日本のお伽噺に登場するのは、お爺さんとお婆さんとお孫さんと決まっている。父親・母親はほとんど出てこない。つまり、これは人間が年を取って知った“人としての大切な生き方”を祖父母が幼い子供たちに語り伝えていく営みであり、そこにお伽噺の深さがある。こうした世代間の教育のあり方は世界でも他に例がない。1つ屋根の下で暮らす家族でさえ、争いがある昨今、お伽噺に学ぶ事は沢山あるように感じます。