海洋プラスチックごみを削減するには | 桑原ひろし政策スタジオ

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平成29年第1回大分県議会定例会 議員提出議案「海洋ごみの処理推進を求める意見書」への賛成討論より。

海洋ごみのうち最も大きなウエイトを占めるのはプラスチックごみで、生き物が誤飲、誤食するといった生態学的被害に加え、漁網やロープに絡みつくといった漁業への影響、景観悪化による観光への影響などの経済的被害をもたらしています。 

 

プラスチックごみの投棄の禁止や回収といった対策には限界があるので、微生物によって、環境に悪影響を与えない低分子化合物に分解される生分解性プラスチックの使用が推奨されるべきです。生分解性プラスチックは、生分解性のないプラスチックに比べると高価なので、なかなか普及しません。そこで、生分解性のないプラスチックに課税することで、それがおよぼす被害や回収コストなどの外部不経済を内部化してはどうでしょうか。 

 

海洋プラスチックごみは国境を超えた国際問題ですので、生分解性のないプラスチックへの課税は、国際的なルールに基づいて行われるべきであると思います。その意味でも、国際社会と連携して海洋プラスチックごみの発生抑制及び削減に努めることを求める本意見書に賛成します。