いつ行っても「やっぱり間違いない!」と思わせて

くれる店がある。

ランチで行けば、もちろん味には間違いがなくて、

でもどこか、家族が作ってくれたような落ち着く味で。

夜、お酒を飲みに行けば、酒の美味しさと場の雰囲気を

まったく壊さない、安定した肴のうまさと「場の空気」がある。

そんなお店があるものだ。そうそう出会えるものではないけれど。

 

春日部の、大池通りをちょっと折れた南にある

「やよい」はまさにそんな店。

これぞ会席料理店!といった重厚な外観は、

初見の人にはちょっと荷が重く感じるかもしれないが、

入って、味を知り、大将や女将さんと話をしてみれば、

絶対に思うはずだ。「あ、この店、好きだな」と。

大将と息子さんが立つ調理場から繰り出される料理は

四季折々の旬を考えながら、選び抜かれた食材に

丁寧に手を加えた、「また、食べたい」と思えるものばかり。

その安定感、いや安心感には、間違いなく自分も「やられて」いる。

コロナ禍の昨今こそ、お酒を飲みには行けていないが、

それ以前は、我が社の忘年会といえば、この店だった。

 

この日は、久しぶりに会う友人とのランチを、この店にしてみた。

友人が注文したのは、シーフードカレーの大盛り。

竜宮城と見まがうほどの魚介類と、季節の野菜が、

とろみ緩めのカレーの中で泳いでいる。

「うんまいな、これ!」と、一口入れた友人が感嘆する。

予想通りの反応にニヤリとしながら、自分のオーダー、

ランチ海鮮丼に集中する。

丼からこぼれ落ちそうな海鮮を大きめの一口で放り込むと…

……「やっぱり間違いない!」。案の定、そう思った。

 

この店の売りは、料理や雰囲気だけではなく、

日本人なら誰もが落ち着く佇まいを持つ「個室」「宴会場」もまた、

大いなる魅力の一つ。

ぜひ一度、会席や宴会、果ては結納などのお祝いの席として、

ご利用してみていただきたい。

 

コロナ禍が終焉を迎えて、また、気の合う仲間で

この店の個室で盛り上がれる日が、待ち遠しくて仕方ない。

 

 

海鮮炉端と寿司 やよい

春日部市南2-6-15

(春日部/一ノ割駅から徒歩15分)

048-736-5591

 

「かすかべ歩き」は、飲食店ばかりとは限らない。

〝居たくなる場所〟〝会えば落ち着く人がいる場所〟は、

素面の時だって、そこにあるから。

 

ダイビングを始めたのは、10年ほど前のこと。

友人に誘われて、何気なく始めてみたら、

いつの間にか、立派な趣味になっていた。

ダイビングにハマって行く上で、確実にポジティヴな

トリガーとなったのが、春日部にある、あるショップの存在。

 

30年の長い歴史を誇るダイビングショップ「SeaDs(シーズ)」は、

なぜか、海とは縁遠いかすかべの地にある。

仕事場に近いので、ダイビングを始めてから、入ってみた。

本当に、「ただ近かったから」。ダイビングの道具でも見るつもりで。

 

それから数年、ここはすっかり、自分にとっての

「落ち着く場所」の一つになっている。

チーフを筆頭にマユちゃん、モヤっキーと、

三人のインストラクターがいて、

お店ではいつも誰かしらとコーヒーを飲みながら、

時間を忘れるくらい楽しく「海の話」ができる。

そして、この店の主力商品は、何と言っても「ダイビングツアー」だ。

 

ツアーでの三人は、本当に頼もしく、親切で、楽しい。

明るく丁寧に海を案内してくれる。

そんな三人の人柄に惚れ込んで、ツアーに参加している人は多い。

ダイビングツアーというと一見、馴染みのない人には

ハードルの高いものに思えるかもしれないが、

このショップのツアーは一味違う。

早朝にお店に集合して、そこからバスの中で居眠りしている間に海に到着。

それからは、しっかり海を楽しんじゃえば良いだけで、

帰りは道中で、美味しい海の幸などを食べながら、ビールをグビッと。

またまた、バス内でウトウトしながら、気がつけば、春日部到着だ。

〝海無し県・埼玉〟の、さらに海とは縁遠い春日部で発着の

「海の〝どこでもドア〟」気分なダイビングツアー。

 

このところ仕事が忙しくて、ツアーには参加できていないが、

スタッフと話して「海の気分」を味わいたくて、

気が付けばフラッと足が向いている。

自分にとってはここも間違いなく、大切な場所の一つだ。

 

 

SeaDs(シーズ)

春日部市中央1-59-8

048-734-5672 水曜定休

もう、30年も前になるんだな、と、改めて驚く。

大学卒業の年、高校・大学の同級生と三人で、卒業旅行に出かけた。

行き先は、ずっと憧れていたアメリカ。

時間だけはたっぷりあったから、あちらこちらを回った。

ニューヨーク、ワシントン、マイアミ、サンフランシスコ、ハワイ……。

 

同じ時期にアメリカを回っていた

同級生の卒業旅行グループと合流して大騒ぎしたり、

とにかく度胸オンリーの壊滅英語で現地人に話しかけてみたり、

大好きだったR&Bシンガーのライブを小さな小屋で聴いて涙したり、

昼間から国立公園で大酒を飲んだり、歌ったり、

慣れない左ハンドルを駆って長いビーチラインを走ったり……。

 

とにかく、いつも三人で笑っていた1ヶ月だったが

……気がつけば、財布の中身は寂しくなっていた。

序盤で回った大都市で、いいものを食べ過ぎた? いい酒を飲み過ぎた?

旅の締めは、ハワイでの一週間ステイだったが、

旅の序盤のような楽しみ方はできなくなっていた。

ほぼ3食が、チェーンのハンバーガーショップというお粗末ぶり。

 

でも、その時に毎日食べた「バーガーキング」のハンバーガーは、

なぜかいつまでも、飽きることがなかった。

金の使い方を知らない間抜けな三人組にとって、忘れられない味。

店内で綺麗な金髪の女の子を横目で眺めながら、

夕方の砂浜で三人横座りしながら、ボーッと海を見つめながら、

派手なアメ車のレンタカーの中に匂いを充満させながら、

食べたバーガーの味は、今でも「キング」だ。

 

そんな「バーガーキング」が、9月末日、新しく春日部にオープンした。

場所は、駅西口。地元の人なら

「眼鏡の幸松屋があったとこ」

で通じるかもしれない。

さっそくオープン直後、行列が短くなっている時間帯を狙って行ってみた。

アプリの割引クーポンを使って、セットを注文。

少し焦ってパクつくと……うん、これだな。

なんてことはないんだけど、なんとも懐かしい味。

 

一緒に旅したあいつらに、少しだけ会いたくなった。

 

 

バーガーキング春日部駅前店

春日部市中央1丁目2−1

048-812-5539