今日は、第一級海上特殊無線技士の養成過程3日目、最終日です。
最初に法規2時間でした。教科書をまとめたプリント9ページを最初から復習です。
先生がこれは重要ですと行った所を赤ペンでチェックして行きます。
電波法の目的、再免許の受け方、この免許で使用できる周波数、遭難自動通報設備(衛星非常用位置指示無線標識EPIRB,捜索救助用レーダートランスポンダSART 捜索救助用位置指示送信装置AIS-SART),遭難通信、緊急通信、安全通信、の出し方などです。
法規は問題ありません。
次の2時間は無線工学です。教官はもう進まないで明日はまとめの時間にするといっていたのにがんがん進んで行きます。
今日は主にレーダーでした。無線技士がレーダーを扱うなんて思っても見ませんでした。
最大探知距離、最小探知距離、距離分解能、方位分解能などです。
後は、衛星通信装置、インマルサットシステム、GMDSS、EPIRB,LRIT,ナブテックスなどでした。
最後にまとめのプリントをしましたが20分しか時間がありませんでした。6ページと法規よりページ数は少ないですが、
覚える所が多いです。(本当は理解しなければならない所ですが、理解不能の所が多い為、まる覚えになります。)
テストは、法規、無線工学同時にやり、時間は1時間30分です。10問ずつで60点が合格ラインです。選択式です。
20分経ったら退室が許されます。全員退室してから30分後に合格発表です。
法規は95点は取れました。無線工学の問題の覚えているのは下記です。(正確かどうかは保障しません)
1、電界効果トランジスタはバイポーラトランジスタに比べて入力インピータンスが非常に「大きく」、「電圧」制御素子である。
「」内を選択します。
2、振幅変調の周波数、搬送波の図が書いてありA3E、J3E,R3E,H3Eのどれの図か選ぶ
3、鉛蓄電池の放電終止電圧は約1,8Vである。 を選択肢から正解として選ぶ
4、選択肢から非接地型アンテナを選ぶ 答えはスリーブアンテナ
5、VHF,UHF帯の伝播の記述で正しいのを選ぶ ラジオダクトとスポラジックE層についての記述が正解
6、レーダーの距離分解能を向上させるには「パルス幅を狭くする」方位分解能を向上させるには、「アンテナの水平面内のビーム幅を狭くする」
7、インマルサットについて 船舶地球局と宇宙局間の「上がり曲線は1,6GHZ帯、下り回線は1,5GHZ帯」が使用されている。
インマルサットCは「EGC受信機」が内蔵されている。
8、DSC通信装置について 個々のDSC信号は10単位で構成される を選択
8人の受講生の内5人は船に乗っている人でした。私の無線工学の点数は75点位だったと思います。全員合格でした。
NHKの画面に昔「何々地方の電波の受信状態が悪くなっています。」と載っていた事がありますが、それは地球の電離層に
ラジオダクトやスポラジックE層と呼ばれる電子の塊のような物が現れ電波を反射して受信状態が良くなりすぎて混信する事が原因だそうです。
レーダーも雪や雨、水面反射を画面から取り除かなければなりません。
クレーンが地球の引力と戦う機械ならば、無線は地球の気象と戦う機械だと思います。
21日にクレーン限定なしの試験があります。クレーン3連戦の最終日です。
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