ナショナリズム | hitorigoto 4

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思ったことをただ書くだけです。


尖閣諸島沖で中国の漁船と日本の巡視船が衝突した事件以降、日本と中国の関係が悪くなってきた。


昨晩からは、YouTubeに事件の画像が流出し、大騒ぎである。


中国では反日デモが展開され、決して日中関係が良いとは言えない状態だ。


事の真相やどちらが悪いのかという問題、そして、そもそも尖閣諸島はどちらの国に帰属するのかという問題は、「大人の考え方」で言わせてもらうと、「外交」の問題であり、両国政府には、「大人」の行動を願うばかりである。


しかし、こういったことが、両国の市民に、右寄りな考えを自然に押しつける。


いわゆるナショナリズム。


そして、こんなことがきっかけで戦争が始まるんだろうなぁと感じているのは、きっと俺だけじゃないだろうな、とも思う。


フィオーナは俺に言った、「尖閣諸島なんて興味ないし、いらないよ」と。


多分、日中両国の一般人にとっての感情は、これに近いものだと思う。


しかし、政治家やマスコミが国家としての大義を報じることにより、我々はある種のマインドコントロールに陥り、立派なナショナリストになっていく。


それは、歴史が証明している。


1931年、日本軍は中国の満州鉄道の線路を爆破し、満州全域の占領を開始する。日本は翌年には満州国を建国、完全にこの地域を植民地とし、この状態は1945年の終戦直前のソ連軍侵攻まで続いた。


今の時点では、旧満州出身のフィオーナでさえ、「尖閣諸島は興味ない」と言っているが、数年後は分からない、、、、。


数年後、俺とフィオーナは憎しみ合い、戦っている、


そんなことまで想像させてしまう、今日この頃のナショナリズムだ。