引用元:https://virtualgorillaplus.com/anime/next-evangelion-cast/
どうも、安川大です
「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」ついに見に行ってきました
やや遅い気もしますが、今日はその感想をネタバレなしで語りたいと思います
エヴァンゲリオンは「本当に」完結してしまった
まず、本劇場版を見た人のほとんどは、こう思ってしまったのではないでしょうか
「本当に完結してしまった」と
ネタバレになるので詳しくは話せませんが、本劇場版は、とある登場人物の、とある「変化」によって、どうしようもなく終わりを迎えます
そのラストシーンを見た瞬間に「ああ、庵野監督は本当にエヴァンゲリオンを終わらせたのだな」と感じます
25年続いた、ある種呪縛とも言える物語の終焉を描くにはあまりにあっさりとした終わり方なのですが、そのあっけなさこそが「終わった」感を視聴者に与えます
清々しさに、むしろ称賛すらします
ゲンドウ=シンジ=庵野秀明?
この映画を見て次に感じるのは、劇中で描かれる碇ゲンドウの心理描写の生々しさです
なんだこの既視感は?と僕が思ったのは、内向的な人間に特有の心理がまさに描かれていたからであり、僕自身が元々内向的な人間だったためです
そして、その劇中での碇ゲンドウの吐露があまりにリアルだからこそ、気づき始めたのです、これは製作者、すなわち「庵野秀明」の心理なのではないかと
そして、そのゲンドウの心理描写の後、主人公であるシンジが父を超え、覚醒していく様が描かれていきます
これはまるで、過去(碇ゲンドウ)の自分から未来(シンジ=今の庵野秀明監督?)へと歩みだしていく人間の様を描いているように見えます
この「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」を見る前に、友人が語っていた本作の感想が、以下の一文でした
「ゲンドウはシンジであり、庵野さんであり、シンジです。」
映画を見る前は全く意味がわからなかったのですが、見終わった今なら、なんとなくその真意がわかったような気がします
庵野監督は、この「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」を通して自分自身を投影していたのかもしれません
そして、この劇場版のラストは、庵野秀明監督が「エヴァの呪縛」から脱出し、新たな創作活動に向けて動き出す姿を暗に示しているように思えます
エヴァンゲリオンを10代の、それこそ主人公であるシンジ達と同じ年齢の時から見ている自分としては、この終わり方がまさに感慨深く、拍手を送りたくなる出来でした
庵野秀明監督、本当に感動をありがとうございます
次の新作にも大いに期待をしています