もう師走だと言うのに運動会です。(^^;


我がサザンエンゼルスは、S市北部の野球チームで構成されている親睦リーグ(朋友会)に、隣のA市のチームとしてただ一団だけ加盟しておりますが、この親睦リーグは、毎年12月に運動会を行っております。


この運動会は、子供たちはもちろん、指導者や父兄も含めた加盟6チームの対抗戦で、結構盛り上がります。


一昨年は僅か1ポイントの差で惜しくも2位でしたが、昨年は優勝しました。クラッカー


というわけで、今年の大会は連覇がかかっております。メラメラ


また、この運動会の種目には1区間800M程のミニ駅伝があり、開催まで一ヶ月を切ったA市スポ少駅伝大会に向けて絶好の調整の機会でもあります。


朋友会加盟チームの中に、Oファミリーズというチームがあり、このチーム、本業の野球も強いのですが、駅伝が滅法強く(S市でも屈指の強豪だそうです)、例年、他を寄せ付けないブッチギリで勝っております。今年は是非ともこのファミリーズに勝って優勝し、大会前に弾みをつけたいところです。


出場選手は8名。本番のレギュラー6人に、現時点で補欠の2人をテストすることにしました。

本番での構想通り、1区にはU太郎を配しました。


運動会は、低学年(4年生以下)の徒競走(100M)から始まりましたが、我がチームの子達の速いこと、速いこと。なんと、出場10人で2人が2位になった他はすべて1着!得点は1着3点、2着2点、3着1点ですから、30点満点中28点をたたき出しました。クラッカー


続く、5,6年生(200M)でも我がチームの勢いは衰えず、1着5人、2着2人、3着2人、4着1人で、これまた21点を稼ぎました。


徒競走は、合計49点。2位のチームが22点ですから、これはまさに圧勝です。進行役の他チームの指導者が、


 本当に野球チームですか?


と、盛んにアナウンスしておりました。(^^;


ただ、単純に走るだけなら強い我がチームも、それにゲーム性が加味される缶転がしや、ボールリレーのような競技は苦手で、悉く下位に低迷しました。結局、中間時点では結構いい勝負のようです。


そして、午前中最後の競技として駅伝が召集されました。1区のU太郎は緊張の面持ちです。もういい加減慣れているはずなのに、スタートの緊張感だけは何度やっても嫌なもののようです。


簡単にコースが説明され、1区の選手6人がスタートラインに並ぶや、唐突にスタートの号砲が鳴りました。ドンッ


6人の選手は、びっくりしたように、かなりのハイペースで飛び出しました。


U太郎は、このペースに乗り遅れたのか、周りに釣られずに冷静に抑えたのか定かではありませんが、序盤は5位あたりにつけて上位を追走して行きました。しかし、チームメイトからは


 U太郎、遅ぇ~~っ!


と声援ともため息ともつかない声が上がりました。


 おいおい、あんなハイペースで800Mもつわけ無いだろ。

 U太郎はちゃんと考えて走っているから大丈夫だよ。


と、私は心の中でつぶやきましたが、そうは言っても、やっぱりケツにつけていると不安ではあります。


そんな私の不安を払拭するように、レース中盤あたりから徐々に前との差を詰め、3位あたりまで上がってきました。どうやら上位の子達がバテて来たようです。


コースは、最初200Mのトラックを1周し、校庭の最外周を回って再びトラックを1周するのですが、U太郎は外周からトラックに戻る辺りでトップに立ちました。そして、2位以下との差をぐんぐん開けながらトラックを1周し、2区のI君に襷を渡しました。


襷を渡すと、さすがにバテたようで、仰向けに転がりましたが、


 ヤッター、区間賞だぁ!


と、嬉しそうに叫びました。もっとも、この大会に区間賞はありませんが。(^^;


その後も我がチームの子達の快走が続き、3区を終えた頃には2位以下と200M近い差をつけてしまいました。さすがに周りにいた他チームの父兄から、


 エンゼルスさん、何でこんなに速いんですか?


と、驚嘆の声が上がりました。


結局、10区間で一度も下位に沈むことなく、ブッチギリで優勝しました。我がチームのアンカーであるO君がゴールしたとき、下位2チームは周回遅れとなる寸前でしたから、800M近い差をつけたことになります。


もちろん、本番の大会ではこんなに簡単には勝てないでしょうが、今年のメンバーには大いに手応えを感じました。U太郎、I君、O君の破壊力は強烈ですし、他の子達も昨年以上に穴がありません。このメンバーが当日、その実力を発揮できれば必ず勝てます。メラメラパンチ!


ところで、この大会は父母の参加競技も多く、指導者や父兄は手分けしていろいろな競技に出場しなければなりません。私は、大縄跳びに出場しました。


制限時間内に、大縄を10人が連続して何回跳べるかで勝敗を決するという種目ですが、これが結構きついのです。一昨年も出たのですが、この時は34回跳んで、35回目に私が足を引っ掛けてしまいました(足が痙攣してしまいました)。子供たちからは非難轟々でしたが、一緒に跳んでいたメンバーからは感謝されたくらいです。


今回も、ぶっつけ本番で臨んだのですが、きついきつい。何度トライしても数回で引っ掛けてしまいます。私が一番引っ掛けてまして、案の定、子供たちからは


 またヒロシコーチが引っ掛けたぁ!


と容赦の無い罵声が浴びせられます。


 さては、こいつら、普段の練習の意趣返しだな。むっ


あせっては駄目なのですが、どうしてもあせります。なんと言っても、この種目は得点が大きいので、ビリになると、せっかく子供たちが稼いだポイントを一気にチャラにしかねません。


 そう言えば、一昨年はあと1回跳んでいれば総合優勝だったんだよなあ。あせる


と、嫌な思い出が頭をよぎります。


結局、18回跳びましたが、4位に終わりました。しょぼん


 スマン、最後のリレーで頑張ってくれ!


そして、総合優勝をかけた最終競技、運動会の華であるリレーが始まりました。


まずは低学年。朝一番の徒競走の結果から、ブッチギリかと思いきや、リレーは個々の選手の走力の和ではなく、バトンリレーの巧拙が勝敗を決します。我がチームの子達は、足は速いのですが、バトントスがまるで駄目。リレーゾーンを加速しながらバトンを受け渡すことが全くできず、幼稚園児のリレーように、突っ立ったままバトンを受けておもむろに走り出しております。1,2年生ならともかく、4年生でもできない子が大半です。


 最近の小学校はリレーのバトントスを教えないからなあ。


しかも、途中でバトンミスまで出て惨敗。ショック!


一気に高学年にプレッシャーがかかってきました。リレーにはU太郎も出場します。


トラックのオープンコースですから、スタートで頭を抑えちゃえば、走力に相当開きがないと、そう簡単には抜けません。それ故、スタートには大柄で突進力のあるO君を配置しました。彼なら目論見通り頭を取ってくれるでしょうが、順位が変わるとすればバトンゾーンです。


 みんな、低学年の失敗を見たな。バトンは走りながら受けるんだぞ!

 スタートのタイミングは、バトンゾーンの5M前に置いてある青いカラーコーンだ。


スタート前、選手たちに入念に注意を与えます。


 それにしても、いい大人が本気になっちゃうんですよねえ。(^^;


 スタートドンッ


O君は第一コーナーでの競り合いを制し、トップに立ちました。


2走は、女の子のCKちゃん。男子顔負けの走りで差を開きます。この子は徒競走の時から他団の指導者の注目の的でした。


心配されたバトントスも何とか無難にこなし、5走のU太郎が走る頃には駅伝同様、独走状態となり、最後はアンカーのI君が最下位チームを周回遅れとしてしまうという、まさにブッチギリで、この種目も制しました。


そして、総合成績もトップ。しかも、2位に24ポイントも差をつけての圧勝でした。クラッカー合格


それにしても強い。今年のチームは10年に1度あるかないかの当たり年です。


1月の駅伝大会、このチームを絶対に優勝させます。メラメラパンチ!