雨の中、傘を右手にチャンリンコを漕ぎ漕ぎ、当市陸上競技場で開催されるKIDS陸上競技大会に行ってきました。


U太郎にとって、本格的陸上競技会に出場するのは初めての経験です。


しかし、選手受付が9時なのに、U太郎の出場する小学男子1000Mの競技開始は13時。4時間あまり雨の競技場で時間を潰さなければなりません。雨が凌げるメインスタンドの銀屋根の下は、団体参加のクラブチームが占領しており、もはや入り込めません。ただ、銀屋根がかかるギリギリ場所が空いており、雨の降る方向によっては辛うじて雨が凌げそうでしたので、そこにU太郎と落ち着きました。


 これで競技を見ながら退屈せずに待ち時間を過ごせそうです。音譜


13時のレースですから、ちょっと早めの11時頃、U太郎に昼食(握り飯を一個)を摂らせ、12時に「ヴァーム」を飲ませてからアップに出かけました。


準備運動の後、800Mの競技場の外周を2週(1周目は軽く、2週目は全力の80%で)走らせました。調子はまずまずのようです。


今日の目標は、5年生の強化指定標準記録である3分25秒をクリアすることでしたが、1000M走のようなスピードレースの経験が浅いU太郎にはちょっと難しいかなと思いきや、本人は何故か自信があるようです。


アップを終えて、最後の水分補給をし、選手集合時刻の5分前に集合場所に向かいました。幸い、雨も上がっております。気温が低いので走るには最適のコンディションでしょう。


レースはタイム決勝で3組に分かれて走ります。U太郎は1組目。


受付で貰ったプログラムを見ると、周りの子達は全て陸上クラブに在籍している子ばかりで、U太郎のようにフリーで参加している子は1人もいません。まあ、私は陸連のホームページなどをこまめにチェックしてますが、普通は陸上関係者とかでないとこの大会の存在すら知らないでしょうからねえ。


知った子では、KジュニアのHK君、NジュニアのTT君の名がありました。彼らは2組で、U太郎との直接対決はありません。彼らを目標に走ればペース配分はバッチリだろうと思ったのに残念です。


代わりに、学年は一つ上ですが、H陸上のRN君をペースメーカーにするよう指示しました。ただ、彼とはロードでは何度か対戦し、私の記憶では負けた事はありませんが、ネットで調べた過去の大会の記録では1000Mは強そうです。ついて行けるでしょうか?


そして、定刻通りにスタート。予想していたとはいえ、かなり速いスタートダッシュに圧倒されました。U太郎の姿を探しますが、概ね10位くらいでしょうか?スタートダッシュに乗り遅れたようです。


U太郎にはフィールドに設置されている時計を最初に通過する時(200M)は40秒、2回目(600M)は2分が目安だよと言い聞かせておりましたが、最初のタイムこそ38秒くらいだったものの、2回目には2分04秒と遅れました。順位も徐々に上げて行ってはいますが依然5位近辺です。


 U太郎~~っ!遅れてるぞぉ!ペースを上げろぉ!


私はメインスタンドの最前列でU太郎に檄を飛ばしました。U太郎はペースアップしてラスト1周にかけます。


ゴール前、概ねあと50M付近での時計が3分15秒。ギリギリ行けそうです。


あと20M。時計は3分20秒を回りましたが、これなら多分セーフです。


私がホッとした瞬間、ラスト10M付近で急にスピードが緩みました。


 ええっ?叫び


私がギョッとすると、次の瞬間、U太郎は再びスピードアップして1組4位でゴールイン。その瞬間の時計は3分25秒でしたが、U太郎のゴールがその前だったのか後だったのか...。非常に微妙なタイミングでした。


ゴール後のU太郎は、スタンドの私に向かって、大きく手を振った後、両手で「マル」のポーズをしました。「A標準は突破した?」と問うているようです。


 ったく...。そんな元気があるならもっと死ぬ気で走らんかい!パンチ!


私は、頭上に三角を作り、「微妙」であると答えました。


その後、帰ってきたU太郎に、不可解なゴール前のスピードダウンについて問うと、どうやらゴールを間違えたようです。本当のゴールの10M前に白線が引いてあったので、そこがゴールだと勘違いして一瞬スピードを緩めてしまった模様です。すぐに気付いて加速したそうですが、最後に痛いタイムロスでした。


マラソンでは大きなゴールゲートがあるので間違いようがないのですが、トラック競技のゴールは、ゲートも、テープも無くシンプルなので、慣れていないとゴールを間違え易いのでしょう(そんな奴はおらんでぇ汗


最後のタイムロスもそうですが、スタートもちょっとのんびりし過ぎました。U太郎は、最初に飛ばすと後で息切れがするし、これが自分流のレース運びであると説明しましたが、2km以上のロードならともかく、1000Mや800Mでは問題があります。スタートで多少無理をしても、最低限、トップ集団を射程内に入れる位置には付かないと後で挽回する余裕が無くレースが終わってしまいます。


そして結果は、なんと、


 3分25秒 5 2 !ショック!


A標準にコンマ52秒及びませんでした。ガーン


ゴール前のタイムロスが実の所どの位だったのかは分りませんが、直前までギリギリセーフのタイミングだっただけに、あれが無ければと悔やまれます。


こうしてU太郎の強化指定A標準突破の野望は潰えましたが、さらに衝撃だったのは、1組でU太郎より上位でゴールした3人の内、1人は6年生のRN君だったのですが、あとの2人は5年生だった事です。しかも、1位は5年生でした。


あとの2組の結果、U太郎より上位に来た5年生が7人もいました。叫び


KジュニアのHK君とNジュニアのTT君以外にも、私にとって未知の伏兵が5人もいたという事実は、正直ショックです。


その5年生には、地元のAジュニアのGG君もいました(しかも3分21秒24)。


う~~む、11月の上尾シティマラソンでは、密かにU太郎の上位入賞を狙っているヒロシ家ですが、強力なライバルの存在が明らかとなってしまいました。


これらの子達がノーチェックだったのは、彼らがロードレースの大会にはあまり出てこないか、長距離は苦手で(そう信じたい^^;)上位に入って来なかったためと考えられますが、まだまだ強い子達は大勢いるんだなと、今更ながら思い知らされました。


結局、U太郎は総合で13位(約50人中)、5年生で8位という結果に終わりました。


ということは、この大会でU太郎の上位の12人の内、実に7人が5年生で、6年生は5人しかいないと言う事になります。つまり、6年生と走った方が順位が高いわけですね。しかも、昨年は上位8位まで全て6年生が占めましたが、今年は上位4位までは6年生だったものの、5位から8位は5年生が占めてしまいました。


 今年の5年生パワー、恐るべしです。