あれよと言う間にブロック大会準決勝も勝ってしまったサザンエンゼルス。準決勝と同日の第三試合で、ブロック大会優勝を賭け、T市のMファイターズと決勝戦を戦いました。


このMファイターズとは、昨年、K市で開催されたローカル大会で対戦した事があります。我が角井監督が絶賛し、目標としているチームでもあり、このローカル大会には同チームと対戦することを目的として臨んだと言っても過言ではありませんでした。


しかし、1回戦を勝ち抜き、2回戦で実現できたMファイターズとの試合は、敢え無くコールド負け。私は同行しておりませんでしたが、角井監督以下のコーチの話では、全く試合をさせてもらえなかったとの事でした。


このMファイターズの準決勝の相手は昨年のブロック大会の覇者、K市代表のNブレーブスでした。このカードは、今大会屈指の好ゲームが期待されましたが、その期待に違わず、素晴らしい試合でした。


ブレーブスのエースは、長身の本格派で、投球フォームはまるで高校生のようです。一方のMファイターズの投手は軟投派で、打たせて取るタイプと観ましたが、どちらの投手も一歩も譲らない投手戦が展開されました。


試合は、5回にブレーブスが待望の1点を先取し、投手の出来(Mファイターズは僅かに1安打)から見て、このまま1対0で決まりかと思われましたが、ファイターズが土壇場の7回に追いつき、なおも2死1,3塁のチャンスに1塁ランナーがスチールをかけて1,2塁間に挟まれ、この挟殺プレーの隙を衝いて3塁ランナーがホームを衝きましたが、ブレーブス内野陣が落ち着いてこれを本塁で刺し、延長戦にもつれ込みました。


90分の制限時間内に7回まで終了し、8回に入ってしまった事からも、いかに締まった試合であったかが分ると思います。


そして、8回裏、表のブレーブスの攻撃を3人で退けたファイターズが、7回同様、2死1,3塁のチャンスを作り、先程と全く同じ攻撃(1塁ランナーを1,2塁間に挟ませ、3塁ランナーがホームを衝く)を再現し、今度は見事に決めて劇的なサヨナラ勝ちを収めました。


 こんな攻撃をやられたらウチの子達ではひとたまりも無いなあ


さすがにブロック大会上位に進出してくるようなチームはレベルが高いです。それにしても、前の回に封じられた作戦を再度試みるとは...。Mファイターズというチームは結構しつこいチームのようです。


この準決勝第二試合終了後、30分程の休憩を挟んで、いよいよ決勝戦が始まりました。


この試合も、先攻。今大会の5試合全て先攻でした。


初回、1番が四球を選び、2番が送って、1死2塁のチャンスに3番がライトオーバーの2塁打を放ち1点を先取しました。教科書通りの見事な攻撃です。市の大会ではなかなかできなかったのですが、ブロック大会を勝ち抜く内に子供達は成長しました。


続く4番もレフト前にヒット。1死1,3塁として5番の初球に盗塁を試みますが、2塁でタッチアウト。ショック! 3塁ランナー動けず2死3塁となってしまいました。期待された5番はサードゴロで、結局初回は1点止まりでした。

4番君は本来盗塁が苦手なのに、ちょっと不用意な攻撃でした。サインミスでしょうか?試合後監督に問いますと、4番君には1,2塁間で挟まれろ(その間にサードランナーがホームを衝く)という指示だったようです。


要するに、前の試合でファイターズがやった攻撃をそのまま再現しようとしたらしいのですが、その辺りの思惑が伝わらなかったのか、単純なスチールとなってしまいました。


 それでも、幸先良く先制です。


その裏、先発マウンドは準決勝で6回を完投しているI駒君。この試合はルール上1回しか投げられませんが、1回だけでもと敢えて先発させたようです。


 しかし、それが裏目に出ました。


準決勝の疲れからか、制球が定まらず、先頭を歩かせ、2番の投前バントをヒットにしてしまうと、3,4番には高めに浮いた球を痛打されるなど、1死も取れない内に4点を失いました。


ベンチは堪らず、2番手にキャッチャーのO倉君を投入しますが、こちらも突然のマウンドに戸惑ったのか、四球を連発。自らの暴投や内野陣の乱れにも付け込まれ、さらに5点を追加されてしまい、結局この回に9点を失いました。ショック!


市大会の準決勝で23点取られてコールド負けを喫した悪夢が甦ります。これまで、各市の大会を勝ち抜いてきた強豪を倒してきたチームが、まるで魔法が解けてしまったかのように元に戻ってしまった感があります。


この調子ではこの先何点取られてしまうのでしょうか。


しかし、Yファイターズには、その後も、2回、3回に1点ずつを加点されましたが、我が守備陣もやっと落ち着いてきたのか、いずれの回も最小失点に抑えました。


そして迎えた4回表。相手守備の乱れに乗じ、4点を返しました。その裏、牽制ミスなどでさらに1点を失いますが、5回裏は3人で退け、最終6回の攻撃を迎えました。


この回は、相手投手が制球を乱し、7、8、9番が3連続四球で無死満塁。1番はショートフライに討ち取られますが、2、3番にも連続四球で2点を返し、なおも満塁のチャンスに今大会最も当たっている4番が登場です。


スコアは、12対7の4点差。ここで4番君に一打出れば、この試合まだ分りません。


応援席は最高潮に達しますが、残念ながら、4番君の当たりは、ショートゴロとなり、6-4-3のダブルプレーでゲームセット。ショック!


決して悪い当たりではなかったのですが、ショートの正面を衝いてしまいました。


2回以降は我が方が押し気味だっただけに、初回の9失点がなんとも惜しまれますが、逆に考えれば、初回の9失点にも切れる事なく、何とか反撃して7点取ったのは立派です。


因みに、今大会、Mファイターズから7点取ったチームはウチだけでした。


確かに、野球のレベルとしては我がチームよりかなり上手ですが、付け入る隙はあり、決して勝てない相手ではないと言うことも分りました。


来る県大会では、ブロック大会準優勝の肩書きが付き、出場各チームのマークもきつくなると思います。また、それ以上に、ブロック2位チームとして、恥ずかしい試合だけはできません。


そういう重圧の中で、県大会でも旋風を巻き起こして欲しいものです。メラメラ


ところで、今大会、ずっとファーストランコーを務めてきたU太郎ですが、この試合の最終6回、四球を選んだ8番の代走として出場させていただきました。


ただ、1、2塁の場面でのファーストランナーとして登場しましたので、当然、盗塁はありませんし、結局相手投手の乱調で、押し出しの四球により7点目のホームは踏みましたが、自慢の足を披露する機会はありませんでした。


県大会では、もう少し良い場面で出してもらえるとよいのですが。