先程試合が終わりました。


結果は、残念ながら5対9の完敗でした。


初回、先攻の我がチームは、トップの5年生O君の2塁打などで1点を先制し、その裏を3人で抑えましたが、2回に先頭の4番を歩かせると、5番の当たりはセカンド後方のフライ。センターのナッキは必死でグラブを延ばして一旦はグラブに収めたものの掴みきれず落球。惜しいプレーでした。この回2点を失い逆転されてしまいました。


後から思えば、あの当たりを捕っていれば、大ファインプレーで、試合の流れを完全に引き寄せる事ができたでしょう。確かに難しい当たりでしたし、俊足のナッキでなければグラブに当てる事もできなかったかもしれません。


しかし、厳しい見方をすれば、あれが捕れないところが今一つ気合が入っていない表れなのでしょう。


しかし、今日のナッキはラッキーガールでした。


3回、8番のナッキからの攻撃でしたが、ツーナッシングから2-3まで粘り、最後にピッチャーとキャッチャーの中間に高々とフライを打ち上げました。これを追った相手ピッチャーとキャッチャーが交錯して落球。しかもピッチャーが足を痛めたらしく、倒れたまま起き上がれません。場内は騒然としましたが、コールドスプレーで応急手当を施すと、間も無く起き上がり、足を引きずりながらも投球練習を始めました。


我が方の応援席もこれにはホッとして大きな拍手が巻き起こりました。勝ちたいのは山々ですが、相手のエースが負傷退場で勝っても後味が悪いです。


この回、ナッキの足も絡めて2点を奪い、3-2と再逆転です。


しかし、敵もしぶとく、すぐその裏(3回裏)にホームランを含む長打攻勢で2点を取られ、再び3-4と逆転を許してしまいました。


そのホームランですが、センターのナッキの頭上を抜いたものの、芝生の外野でボールが転がらず、ナッキが追いついたのですが、返球が大き過ぎ、中継に入ったセカンドの頭上を越えてしまいました。慌ててショートがカバーリングに入りましたが、このロスによってホームインされてしまいました。ちゃんと中継に返していれば、まずホームは狙えなかったでしょうし、サードでも際どかったかもしれませんので悔やまれます。


だから中継は必ずワンバンで返すべきなのです。


大舞台での無我夢中のプレーでしたでしょうから、そこまで要求するのは酷かもしれませんが、レベルの高い試合になれば、そういうちょっとしたミスが命取りになるのです。


4回の攻撃は簡単に3者凡退に退けられ、嫌なムードになりましたが、5回、また先頭のナッキが四球を選んで出塁すると、なんと、相手ベンチは投手を代えてきました。しかも、どう見ても4年生と思しき小柄な選手です。


先程のアクシデントで、相手エースは明らかに球速が落ちていましたが、リリーフピッチャーはさらに遅いです。しかも、牽制が上手いわけでもなさそうですし、良く分からない交替で、スタンドのコーチ陣も相手ベンチの意図を計りかねました。ひょっとしたらエース君の足の具合が良くないのかもしれません。


しかし、何はともあれチャンスです。ナッキは9番の内野ゴロの間に2塁を落とし入れ、今日大当たりの1番O君のラッキーなサードゴロ内野安打で1、2塁。ここで、O君との俊足コンビでのダブルスチールを決め、2番の内野安打の間にO君まで還って、5-4と再逆転しました。


この回、一気にたたみ掛けたい所でしたが、4、5番の中軸が抑えられ、引き離せません。4番の当たりは痛烈だったのですが、不運な事に相手ライトの真正面でした。


逆に、5回、エラーからピンチを広げ、同点とされた後、1死満塁から相手5番打者にセンターオーバー、走者一掃の三塁打を浴び、決定的な3点を追加されてしまいました。この回、さらにスクイズで1点を追加され5-9と4点差をつけられてしまいました。これは正直ガックリ来ました。


そして、時間的にも最終回となる6回、この回先頭の6番君がしぶとくセンター前に運んで無死1塁。ランナーを溜めたいところでしたが、ヒットエンドランだったのか、単独スチールだったのをバッターが打ってしまったのか、7番君の当たりは痛烈なライナーとなって右中間に抜けるかと思った瞬間、相手セカンドがダイレクトで抑えてしまったから堪りません。1塁ランナー帰塁できずダブルプレー。(>_<)


あっと言う間に2死ランナー無しとなってしまいました。相手セカンドがランナーのスタートを見てセカンドベースカバーに走ったところに打球が来た感じでした。まったくついておりません。


そして、打席には8番のナッキが入りました。ナッキにとって恐らくメジャーな大会での最後の打席になるでしょう。


 ナッキ~~ッ!悔いを残さないように思いっきり振って来い!


私はこみ上げてくるものを感じながら、声援を送りました。


たちまちツーナッシングに追い込まれましたが、ここから粘ってツーツーからの5球目、ナッキの当たりはレフトを襲いました。


 やったーっ!


と、スタンドから歓声が上がったのも束の間、打球は無常にもレフトのグラブに収まりゲームセット。これも真正面でした。


Aチームの戦いが終わりました。秋の大会はメジャーな大会としてはシーズン最後の大会ですので、事実上6年生の真剣モードの野球はこれで終わりです。


思えば、2年生だったナッキを半ば無理やりチームに入れてから5年。ナッキは野球を続けてくれました。


私のわがままに付き合ってくれたナッキに感謝したいと思います。と、同時に、私がナッキが高学年チームに移行した後も低学年チームの担当を続けた事で彼女の活躍を十分に見守ってやれなかった事(もっとも、本人は私が見ていると気が散るそうなのですが。^^;)に、今更ながら後悔の念が突き上げてまいりました。


 ナッキ、お疲れ様。


私としては、せっかく5年も続けた野球ですから、中学に進んだ後も野球はともかく、ソフトボールでもやってくれたらと思っておりますが、残念ながら現時点で本人にはその意思は無いようで、近所の先輩が入っている陸上部か、吹奏楽部に興味があるようです。


ただ、ナッキの進学予定の中学はソフトボール部が部員不足で存続が危ぶまれており、実際に中学に入ったら、猛烈な入部勧誘に遭う可能性もあります(ソフト部には野球チームの先輩の女の子もいます)ので、その時はどうなるかは分かりません。(^^;


さて、秋季大会が終わった事で、残る大きな行事は1月の駅伝大会のみとなりました。来週辺りから本格的にチーム編成のための練習に入ります。ナッキには是非ともU太郎と共にAチームで活躍してもらいたいです。