大嫌いだった。 | ヒロシ オフィシャルブログ Powered by Ameba

大嫌いだった。




SAのCDとDVDを通販で買った。




昨日パソコンで注文したものがもう手元に!



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便利な世の中になったものだ。




俺はパンクロックが好きなのだが




実は初めて聞いたときは大嫌いだった。




初めてパンクロックを耳にしたのは中学生のとき。




友達の家にいったら『セックス』がどうたらこうたらという




歌詞の音楽がコンポから流れていた。




思春期全開の俺はセックスという単語のみに惹かれて




「これ誰の歌?」と友達に聞いてみた。




「スターリン」




「なんか気持ち悪か歌ね」




「うん。気持ち悪かね」




友達もおにいちゃんが聞いているのをたまたま流していたらしい。




中学のころはおにゃん子クラブ全盛期。




国生さゆりさんの雑誌の記事を切り取って




下敷きに入れていたような俺に、遠藤ミチロウの良さがわかる訳もなく、




それがパンクだということも知らずにときは過ぎた。




高校生になり学校で知り合った友達の家に遊びにいった。




「スタークラブ知っとる?」




友達がたずねてきた。




「知らん」




「カッコよかけん聞いてみてん」




そういいながら友達は再生ボタンを押した。




すると凄まじい雑音が聞こえてきた。




しばらく我慢して聞いていたがこの音楽のよさが一切わからない。




そのころはちょうどバンドブームだった。




X、COLOR、かまいたち、デランジェ、バクチクなどの




今でいうビジュアル系にずっぽりはまっていたので



ビジュアルを確認するためCDのジャケットを手に取った。




するとメンバー全員が黒いライダースジャケットをはおっており、




なんだか汚い印象だった。




ビジュアル的にも好きになれず、




衝撃を受けることなくさらに時が過ぎた。




大学生になった俺はバンドもやっていないのに




髪の毛の色を赤、緑、青などと派手に染めるのが趣味になっていた。




髪を染めていると面白いもので親しくなるのも




そういった人が多かった。




その中の1人から一枚のCDを借りた。




手に取ったCDのジャケットを見ると




『スタークラブ』の文字。




おお!これは昔聞いたうるさいヤツではないか!




せっかく知り合った友達に




「これうるさいだけだからいいや」




という勇気もなく、持ち帰りなんとなく聞いてみた。




うるさいのは相変わらずだったが




歌詞カードを見ながら聞いてみた。




『あら?意外と歌詞がぐっとくるやん』




歌詞に曳かれ初めていた。




そうなるとうるさくて単純だと思っていた曲調も




ぐっとくる歌詞をより一層ぐっとさせるものに変わっていた。




パンクロッカーのインタビュー記事などを読むと




初めてパンクを聞いたその瞬間に衝撃を受ける




人が多いみたいだ。




俺の場合、ずいぶんと遅めにはなったがそれからどんどん




パンクが好きになっていった。




パンクは力を与えてくれる音楽である。




たぶんパンクとの出会いがなかったらお笑いを始める




勇気もなかっただろう。




ということはパンクを聞いてなかったら、




一発屋といわれることもなかったわけだ。




いいのか悪いのか分からないが、今日もSAのDVDを観て




励まされた。