人生で初めての事が起きた。
大型スーパーで買い物をして、2階から1階へ降りるのにエレベーターを使ったところ、なんと閉じ込められたのだ。
乗客は、俺(中年)、80歳くらいのおばあちゃん、80歳くらいのおじいちゃんの3人だ。
それは突然だった。
エレベーターに乗って下に降りた感覚はあったものの、ドアが開かない!
まず最初にボタン付近にいたおばあちゃんが、「あら、開かないわねぇ」みたいな事を言ってプチパニック。
次におじいちゃんが、「ありゃまあ〜」みたいな事を言い出して、プチパニック。
最後に俺が「ボタン押しますねー」と言って、やたらめったら1階と2階、それに開け閉めボタンを乱打。
がしかし、開かないので、SOSと書かれた緊急ボタンをグイグイ押した。
最初、緊急ボタンの反応が無かったから焦ったが、女の人が出て、「どうしました〜」と呑気な声。
「開かないです!」と苛立をこめて応える俺。
その後、閉じ込められた3人の他人同士の会話が始まる。
「1人じゃなくて良かったわぁ〜」と、ばあさん。
「長い事生きてきてこんなの初めてだ」と、笑い出す爺さん。
「本当っすよねー、焦りますよねー」と俺。
その後、おんなじような内容の話をループし、なんとなくお互いが共感しあっている感じになって和気あいあいとなった。
時間にして3分ぐらいの出来事だったけど、なんか俺的に嬉しかった。
普段はジジイだのババアだのと悪態をつき、基本的に人間嫌いの俺だけど、たまには人とふれあうのも良いなと思った。
ドアが開いて、お互いに「どうもどうも〜」みたいな事を言って解散したけど、たまたま出会った3人が不幸にならないようにと願う俺でした!