宇宙旅行1540万円はお買い得? | スクランブル交差点

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2012年、ついに民間による宇宙観光旅行が実現しそうだ。主催するのは冒険大好きな実業家リチャード・ブランソン氏が設立したヴァージンギャラクティック社。スペースシップで宇宙空間を飛行する約2時間の旅で、無重力を体験できるのは約4分間。料金は約20万米ドル(約1540万円)。すでに世界中から450人以上(うち、日本人は16人)が申し込んでいるという。今年の10月に、出発地となるスペースポート・アメリカが完成し、いよいよ現実味を帯びてきた。

「円高の影響だと思いますが、この2カ月で5人の申し込みがありました」とは、クラブツーリズム宇宙旅行クラブ事務局長・浅川恵司氏。こんなところにも円高の恩恵が! 参加するには、健康面などで条件があるのだろうか。

「一般的に健康な18歳以上の方であれば参加可能です。健康状態の診断基準などは今後検討のうえ、決定します」(同)

申し込みは全額をヴァージンG社に振り込んだ時点で成立、分割支払いは受け付けていないそうだ。

それにしても1540万円というのは我々サラリーマンにとっては途方もない金額。だが、宇宙への旅費としては安い気もする。果たしてその価値はいかほどなのか。例えば、『日本初の海外観光旅行─九六日間世界一周』(小林健・著、春風社・刊)によると、1908年に実施された日本初の世界一周旅行の料金は2340円。当時の大卒初任給が約35円といわれているので、現在の価値に換算するとおよそ1350万円。宇宙旅行の1540万円には及ばないが、ほぼ同レベルといえる。1965年に発売されたジャルパック欧州16日間コースの費用は、現在価値に換算すると約675万円。宇宙旅行はこの2倍強の価値ということになる。単純比較はできないが、そう考えると今回の宇宙旅行費用、決して“途方もない金額”ではないのかもしれない。
(麻生雅人)
(R25編集部)