①過度の一般化
⇒内容を説明する文章に、いつも、必ず、常に、すべて、といった言葉を付け加える。
例)ヨーロッパの絶対主義時代の君主は必ず王権神授説を唱え、国王への権力の集中を図った。
基本的に、「この世に絶対はない。」し、「すべての事柄には例外が存在する。」したがって、上記のことが証明されることは少ない。ただし、このことを知っている受験生をひっかける場合も存在する。
例)エカチェリーナ2世はすべてのポーランド分割に参加した。○
※したがって、このひっかけ方も絶対視せず、自身の知識と問題文をしっかり読んで内容を精査することが求められる。
②過度の限定
⇒内容を説明する文章に、~しか、~だけ、~のみ、といった言葉を付け加える。①の反対パターンである。①同様、上記の言葉が出てきたら、本当にそうであるか内容をしっかり吟味すること。世界史の正誤問題がとても作りやすいのがこのひっかけ方である。
例)ウェストファリア条約で国際的に承認されたのはオランダだけである。×
中国史上、長安に都を定めたのは唐王朝のみである。×
①同様、このルールを知っている受験生をひっかける場合も存在する。
中国の史上、江南から発展し中国統一に成功したのは明だけである。○