恩貸地制は有力者に土地の所有権を渡して、その有力者から改めて土地を授与してもらう制度。有力者の保護下に入れるメリットがある。
 
従士制は、貴族や自由民が自分の子どもなどを有力者の家臣にしてもらって、奉仕する代わりに保護下においてもらう制度。
貴族の跡継ぎになれなかった人たちが有力者の部下になって、保護された制度。
 
 
内容的な違いは、たしかにあるんだけど、わかりにくいと思うので、基本的にはローマが恩貸地、
ゲルマンが従士制の理解でよいです。
 
 
(もう少し踏み込むと、ローマが、ラティフンディアやコロナートゥスなど土地を基盤とした国家体制であること。ゲルマンは、部族国家で土地を基盤としているというより契約を重視していることが敢えて言えば違いであります。