七選帝侯って全部覚えるべきですか?

 

回答

七選帝侯は、神聖ローマ帝国皇帝の選挙権を持つ、有力な七人の諸侯のこと。1356年、大空位時代の反省を受けて、神聖ローマ帝国皇帝カール4世の「金印勅書」で決まりました。キリスト教界からは、マインツ大司教、トリーア大司教、ケルン大司教。世俗世界からは、プファルツ(ライン宮中伯)、ベーメン(ボヘミア)の4諸侯。一番力が強かったのはマインツ大司教で神聖ローマ皇帝の補佐役でもありました。

 

もちろん全部、覚えられればそれにこしたことはないですが、それも大変なので、マインツ、ケルン、サクゼン、ブランデンブルク、ベーメン

のメジャーどころを覚えられれば、基本的には大丈夫です。

 

一応、語呂合わせ教えます。

マインツ、ケルンで

マイケル

ブランデンブルク、ザクセン、ベーメンで

ブラーザーはベーメン

 

あわせて「マイケルのブラザーはベーメン」で覚えてください。

 

ちなみに、17世紀には、バイエルンとハノーヴァーの諸侯が選帝侯に入ります。

その後、ナポレオン1世の時代には、マインツ大司教領は権力を失い、フランスに合併されたケルンとトリーアにかわって、ヴィッテンベルク、バーデン、ヘッセン・カッセル、ザルツブルクの選帝侯が新設されました。