マルコスについての質問は多いです。
東南アジアや中南米は、受験生が苦手にしがちです。少し詳しめにマルコスをみていきます。


マルコスは、1965年から86年までの約20年近く権力を握った大統領。

大統領の任期3年で憲法では三選が禁止されていたが、新憲法を作って、その後も権力を握り続けました。

生活は、贅沢三昧で人々の反感をかっていました。マルコスの奥さんは数え切れないほどのブランド物の服やカバン、靴を所持していたらしいでし。

国民から人気のあったベニグノアキノが、マルコスを批判すると反マルコスの大きなデモが起きました。

その後、ベニグノアキノを逮捕して死刑を宣告したましたが、国際世論の反発もあり、アキノは病気治療を理由にアメリカに逃れます。

ベニグノアキノがアメリカから戻って来る際に空港で警官に殺害される事件が起きます。

これをきっかけに再び反マルコスのデモが大きく起こりました。
次の大統領選挙で、ベニグノアキノの夫人であるコラソンアキノが当選。

これを認めないマルコスは、軍隊を動かしコラソンアキノの大統領当選を認めないと反発したが、最終的には軍隊もマルコスから離反。

マニラで、反アキノの大規模なデモが行われ、マルコスは、アメリカにヘリコプターで亡命。

フィリピンの民主化が達成されて
奥さんのコラソンアキノが大統領に就任した。

ちなみに、マルコスが権力を握れたのは開発独裁といって、工業化を理由に反対勢力の力を抑え込む政治手法を使ったから。
ただ、一部の企業に利益が集中したり、外国資本と癒着したり、権力者は豊かになったが、一般民衆の生活は豊かにならず、反発を受けていました。

マルコス以外にもシンガポールのリークアンユーや韓国の朴正煕、インドネシアのスハルトなども開発独裁の代表的なリーダーです。