上智の過去門。

オリエントのバビロニアの暦を選べさせる問題。

選択肢に太陰暦と太陰太陽暦と二つあり違いがわからない。

 

●回答

まずそれぞれの暦の定義を確認します。(山川用語集より引用)

 

 

・太陽暦

⇒太陽の運行を基準とした暦。もっとも明るい恒星のシリウスがあらわれるとナイルの

 氾濫が始まるという規則性から考案され、1年を365日とした。

 

・太陰暦

⇒月の満ち欠けの周期を基準とする暦。

 現在のイスラーム暦は純粋な太陰暦。

 しかし、太陰暦は季節とのズレが生じるために、太陰暦を最初に採用した

 シュメール人は純粋な太陰暦ではなく、季節のずれを調整するために

 閏月を置く暦をおいた。

 

・太陰太陽暦

⇒太陰暦を基本に月の満ち欠けと太陽の運行を組み合わせ閏月を挿入して季節との

ずれを解消した暦。

ちなみに、太陽太陰暦ともいう。

 

 

 

つまり、シューメール人から始まる古代オリエントの暦は基本的には太陰暦なのだが、

より正確には太陰太陽暦が正解ということだと思います。

少々細かいですが、そこが上智大学らしいです。