ツェルニー30番練習曲修了者が出ました。

先月の発表会でモーツァルトのソナタK.283第1楽章を演奏した中学生です。


教室を開設して2年経ち、ツェルニー30番修了者を出すことは目標の1つでしたから、感無量です。


早速、ツェルニー40番練習曲に進めることになりました。

ここから先、より高度な技術を学んでいくことになります。


ツェルニー30番練習曲は、ピアノ学習者にとって、初めての本格的な練習曲集という位置付けですが、街のピアノ教室で1からピアノを習い始めて、この練習曲集に入るところまで辿り着くお子さんはどれだけいるでしょうか。


感覚的にですが、おそらく半分もいないのではと思います。

楽譜を正確に速く読む情報処理力が必要ですし、日々根気よく練習することを厭わない気質が求められます。


早くて小学3、4年生で始めることがあるとして、多くの場合は小学校5、6年生あるいは中学生以上の年齢から始めます。

ピアノ教室によって、あるいは生徒によってはツェルニーの教材自体をやらないこともあります。


多くの場合導入教材を終えて、ブルグミュラー25の練習曲と併用してツェルニー100番練習曲あるいはリトルピアニスト、ピアノの練習ABC等を経てから学習します。


ですが、ピアノを中学校まで続けているお子さんは、ピアノを習っている子供全体からみれば多くありませんし、ピアノを上手に弾けるようになりたいと思って習い始める子供達の誰もが、順調に進んでいくわけではありません。


全音楽譜出版社の難易度分類でいえば、ツェルニー30番練習曲は中級第3課程。


次に取り組むツェルニー40番練習曲は中級第4課程になります。


この中級第4課程には、ショパンのワルツ集やソナタアルバム等が該当しており、素晴らしい名曲を自分の手で奏でられるようになってきます。


指導目標として、将来的に

•中上級のピアノ名曲を自分で譜読みし、理解して弾ける力が身につくようにする。


•上記の目安の1つとして、具体的にはピアノ教室を卒業する(辞める)までに、ツェルニー30番練習曲を半分程度までは進める。


ということを念頭に置いています。


この辺りまでくれば、将来ピアノを習うことを辞めても、自分で弾きたい曲を見つけて趣味として楽しんで弾けるようになるだろうと考えているからです。


お気づきと思いますが、「自分で弾きたい曲を見つけて趣味として楽しんで弾けるようになる」レベルに達するということは、簡単ではないのです。


さらっと弾けるところまで辿り着くには、導入教材から始めて、段階を経て、毎日根気よく練習して、時には辛い思いもすれば練習が嫌で投げ出したいような気持ちにもなって、それでも続けることが求められます。


日々のレッスンでは練習の必要性や重要性を伝え続けていますが、伝わるとは限りません。

歯痒い思いもしますが、それでも伝え続けるつもりです。


1人でも多くの生徒さんがツェルニー30番練習曲に取り組めるところまで力をつけられるように、そして導入段階で辞めずに中学校に上がっても続けていきたいと思ってもらえるようなピアノ教室にしていけたらと思います。


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