このアニメを紹介するのは正直悩みました。
ぼくがいちいち紹介するまでもなく、
いまだ人気のある作品だからです。
また、良い点とそうでない点が多々あり、
どうしようかと思っていたこともあります。
ただ、一から見直してみて、
初めて見たときと同じように感動しました。
そして、涙がでました。
だから、大勢の人が言っていることと、
同じことを言おうと思います。
このアニメはすごく面白いです。
かわいらしい女の子が登場します。
せつない物語です。
おすすめのアニメです。
きっと、その理由のいくらかなりは、
「レム」という女の子によると思います。
物語が進めば進むほど、
この少女はとても大きな存在になっていきます。
物語の主人公は、「未来」を読めるけれど、ごく普通の少年です。
彼が「過去」をくり返すのは特別だけれど、
それは自分の意志とは別に与えられたものであり、
その力を使って道を切りひらいていくのは、
何らひねったところはありません。
けれども、この「レム」は違います。
彼女の純心さには特別さがあり、ひたすらに胸を打つものがあります。
いったいどういうものか。
それは、本編を見てください。
もし忘れてしまったのなら、もう一度見てください。
きっと思い出すはずです。
どうして、このアニメが面白いのかを。
この作品には、ふたつの「キー」となる要素があります。
ひとつは「絶望」です。
もうひとつは、さきほど言った「純心」です。
「信仰」といってもいいかもしれません。
まず、主人公が下る「絶望」へのてんまつが素晴らしいです。
※物語をつくる場合、主人公には必ず不幸が訪れなければなりません。
これはアニメに限らず、映画でも小説でも一般的な方法論です。
その不幸が大きければ大きいほど、
それを覆したときの反動(つまり、感動)が大きくなります。
「リゼロ」は何度も同じ時間をくり返すという「ループ物」と、
自分が死ぬことで、誰が犯人なのかを予測する「推理小説」という
ふたつのジャンルをうまく組み合わせています。
最初はゲーム感覚で、軽口を叩いていた主人公、スバル。
未来を読む力で状況も打破してきた。
そこから、「どん底」へと至るプロセスがやばいです。
個人的には「15話」のセンスが抜群でした。
他のアニメの比じゃありません。
そこからの「18話」です。
ここでもう終わってしまっていいんじゃないか。
ぼくはそう思いました。
このアニメをもし知らない人がいるならば、
「18話」までは必ず観てほしいと思います。
そこが、このアニメの頂点です。
個人的には「15話」がもっともセンスある表現をしており、
演出が群を抜いていると感じました。
ライトノベルのアニメ化というのはとても多いですが、
比較的「当たり」も多いという印象です。
それは他のジャンルに比べると、
たとえば「異世界」であったり「ファンタジー」の要素が、
原作の縛りを超えた表現を可能にしているとぼくは思っています。
つまり、どういうことか。
アニメーターの力が発揮しやすいということです。
ぼくは日ごろから、アニメって「魔法」みたいだなって思っているのですが、
だってそう思いませんか。
あれほど表情豊かなキャラクターたちが動きまわるんですよ。
それが感動を生んだりしたら、もう「魔法」じゃないですか。
ちなみに有名な「ジャンプ」なんかの連載漫画をアニメ化しようとすると、
すごく話のテンポが悪かったりしますよね。
こうなるくらいなら、アニメ化なんてしなきゃいいのにと思ってしまう。
短期アニメというのは長くても24話。
たいていは、12話形式です。
どうやって始まり、終わらせられるかをあらかじめしっかりと考えておくことができます。
だからなのでしょうか。
人気が出て、「2期」を始めたアニメで面白いと思ったことが、驚くほどありません。
きっと、この「リゼロ」も続編を期待されているでしょう。
でも、ぼくはそうしないでほしいと思います。
絶対に、つまらない作品になるから。
そうはなってほしくないから。
名前だけは知ってるけど、
見たことがないって人にはぜひ手にとってほしい作品です。
好きな「ループ物」アニメ「シュタインズ・ゲート」の紹介はこちら