ふむ、物書きを嗜むなら、やはり古寺のひとつも巡らねばならんと、
小生、古都へ行ってきたのである。
そのような脅迫観念に、無性にそそのかされたのである。
「観光地」というのは、ひどく疲れるものである。
だが、「味」のあるところへ行きたい!
あぁもう、そうしたい!!
と訳の分からぬ欲望に動かされ、古都へ参った小生。
平日というのに、駅前大通りは原宿並みの人がごった返しておった。
これだけでも小生、すでに吐く寸前まで行ったのだが、
目指す寺は、≪マイナー古寺≫!!
そうなのである!
見渡せば、人、人、人!! という古都において、
すれ違った人が二人という素晴らしい≪マイナー古寺≫!!
(大事なことなので、2度言わせてもらう。)
別名、「苔寺」などとも、呼ばれておるらしい。
ひたすら苔道を登る小生。
さらに登る小生。
山頂へ着くと、美しい街並みが広がっておった。
思うに、山登りというのは達成感というやつが深く関わっておる。
狭い坂を延々と登らされた挙句、いきなり雄大な景色が広がっているのだ。
スイーツ大好きっ娘が、目当てのケーキを食すようなものである。
もちろん、苔も良かったのである。
小生、これでも苔は好きである。
いや、緑全般が好きである。
ちなみに、クモの巣は嫌いである。
小生、必死にかわそうとするも、無駄であった。
写真でも、はっきりわかるクモの糸を撮っておいた。
今回も、彼奴らはひどかった。
小生に非道な闘いを挑んできおった。
あきらめて、彼奴らのされるがままにしておいた。
そのほうが、クモにとってもよかろうと思った。








