【令和6年6月議会における弘前市議会一般質問のに概要】

今回取り上げた質問では特に弘南鉄道大鰐線に関する議論に時間を割きました。

今後の議論や様々な検討においても重要な論点がいくつか出たのかなと考えています。

6月19日付の東奥日報においても取り上げられました。





1. 弘南鉄道大鰐線の今後について

弘南鉄道大鰐線の脱線事故に伴う安全管理体制の問題について触れ、持続可能な地域公共交通の役割と今後の市のスタンスについて質問しました。

特にクロスセクター調査の結果について尋ね、その調査結果が今後どのように活用されるのかを確認しました。

また、弘南鉄道の2023年度の決算申告の詳細について、市の評価や今後の財政的な見通しについても質問しました。


[市の答弁]

市長は、クロスセクター調査の結果について説明し、

大鰐線の代替策の費用を比較することで多面的な効果を評価したことを述べました。

また、決算申告については、営業収益の増加や収支悪化の改善が見られたものの、引き続き経営改善や安全確保が必要であるとし、市としての支援の継続を示唆しました。


2. 物価高騰対策として実施した公共交通割引券の検証評価と今後について

2023年度に実施された親子でお出かけ創出事業の効果について質問しました。特に物価高騰対策としての効果について、市の自己評価を求めました。


[市の答弁]

都市整備部長は、事業の利用実績について説明し、

一部の課題があったものの、子育て世代の公共交通利用促進に一定の効果があったと評価しました。

また、今後の取り組みとして、地域公共交通の計画に掲げる新しい運賃体系や交通系ICカードの導入について言及しました。


3. 市民意識アンケートについて

市民意識アンケートの結果とその活用状況について質問しました。

特に、市民が意見を言える機会の満足度が低下している点について、市の施政方針との整合性を確認しました。


[市の答弁]

企画部長は、市民意識アンケートの結果と分析について説明し、制度の周知不足が満足度の低下の要因であると指摘しました。また、今後は広報活動を強化し、制度の認知度を向上させると述べました。


4. 受動喫煙対策について

受動喫煙対策として市役所庁舎屋上に喫煙所を設置する考えについて質問しました。

特に、地方たばこ税の安定的な確保と受動喫煙対策の推進のための分煙施設の整備促進に関する総務省の通知を踏まえ、市の方針について確認しました。


[市の答弁]

部長より、現段階で市役所本庁舎への分煙施設の設置は行わない方針であると述べ、健康増進法の規定に基づき、望まない受動喫煙を防止するための措置が難しいと説明しました。



[市の答弁に対する再質問や意見]

弘南鉄道の今後については

会社の持続可能性や安全管理対策の重要性を強調し、引き続き議論を進める意向を示しました。

弘南鉄道の未来への意思、意欲が見えないことへの追求も行い、最終的には納税者が納得する整理された実情を議会が判断することを強調しました。


また、物価高騰対策としての公共交通割引券の事業について、事業効果の厳しい自己評価と反省を求め、更には自身の議決に対しても市民への反省を表明し、次回の事業立案に活かすことを提案しました。


市民意識アンケートについては、満足度の低下に対する対応策を強化することを要望しました。

最後に、受動喫煙対策については、健康都市実現のために喫煙者への配慮も必要であるとし、公共施設での喫煙場所のマップ化などのアイデアを提案。