大学時代の体育会系クラブのOB会のボスから, 「お前, 癌に効きそうな物があると言っていたな.
制癌剤開発経験もあるし, いい方法があったら鴨川市の病院に入院中のDのところに行ってくれ.
ターミナルケアで米国から日本に戻ってきた. 肺癌で死にそうだ」と言われた.
むずかしい癌と言われている肺癌に, 部下と同じようなことが起きてくれることを期待して出かけた.
D氏は一緒にクラブ活動をした時期のない先輩で, しかも卒業後間もなく渡米し, その後はずっと米国テキサス州ヒューストン在住の方なので馴染みもなかった.
どのような心境で療養されているのか, 話をどう切り出すか, に不安があった.
30年振りの対面は双方に少し見覚えがある程度であったが, D氏は癌の経過を淡々と話して下さった.
以下にその内容を簡単に記す.
【米国でトップクラスの病院であるM.D.アンダーソン癌センターで肺癌と診断され, 直ぐに手術を受けた.
手術を開始したものの, 癌の大きさと部位のむずかしさから切除は不可能と判断された.
手術は中止となり, 病巣に手を付けることなく縫合された.
少しでも延命につながるようにとの米国病院の勧めにより, ターミナルケアのため退院して日本に戻ることにした.
そこで, 温暖で心穏やかに過せるところとして, 幼少の頃に夏休みを過した思い出深い千葉県・外房の安房天津にほど近いK病院に入院した.
この病院の医師からの勧めは, 温熱体を癌の部分に埋め込む手術(広島大の温熱療法)だったが, メスを入れることが体にとって大きなストレスとなり, 寿命を縮めることになる, と考えたので, D氏はこれを辞退した.
肺癌は約3cmの大きさになっている.
しかも, 切りにくい場所なので, 最早打つ手は無い, とのことだった.
日本に戻って以降, 癌に効くというものを色々な人からたくさん紹介されたが, よくわからない物が多いと言った.
そのなかで玄米食だけを勧めに従って食べている. 】, ということだった.
玄米食の効果の程をたずねると「癌の大きさに変化を与えるような効果は出ていない」とのことであった.
余命何ヶ月との具体的な説明はなかったが, 「日本に戻って昔の仲間にもたくさん会えたので」と, 覚悟が決まり達観されているのを言外に感じた.
そこで, 「温熱療法以外に良い療法はないと私自身も考えていた.
それに近い方法を実行しながら色々調査していた時に行き着いた春ウコンは, 驚くほどの卓効を示した」とD氏に3例の経験を詳しく話し, 当日持参した生の春ウコンの飲み方を伝えた.
「他に手立てが無いなら, 是非試してみて下さい」と言って, 継続服用を勧めた.
同時に, 癌を温めるために自分でも採っている方法として, [肌着の上から患部と思われるところに携帯用カイロを貼ること]を勧めた.
1ヶ月を過ぎたところで鴨川のD氏から電話が来た.
「2001年12月7日より勧めに従って[カイロを貼ることと生の春ウコン摂取]を始めた.
春ウコンは, 言われた通りに1日30gを3分割して服用したところ, 翌月10日前後のX線検査では, 3cmの白い円形の癌が, 缶詰のパイナップルを斜めから見たように楕円形に黒い切り込みが入り, 中央が黒く抜けた状態となってきた」という.
大した期待も無く始めた春ウコンの効果に, D氏自身も驚いたようだった.
さらに, 「医師も首を傾げながら『寛解(完全治癒ではないが, 病状が快方に向かっている)と言える』と診断した」とのことだった.
3月末になると癌の症状が完全に治まったので, 医師は治癒したと診断して退院を許可し, D氏は米国に戻った. 治癒はむずかしいと言われていた肺癌にも春ウコンは卓効を示した.
先輩が退院できたことに安堵すると同時に, 肺癌で
図1 末期肺癌の回復経過の模式図
も末期肝臓癌(T大病院)(参照:1.1.2(13))と同じように, 医師が「治癒,退院可」との診断結果を出すことができるような病巣の状況になったことに感激した.
末期肝臓癌, 直腸癌らしきもの, 胃・食道癌全摘後の末期の転移癌に続く4例目に, ただ驚くばかりであったが, 固形癌をはじめとして各種の癌を抑えることの可能性が開けていくように思えてきた.
D氏には, 「癌は治るものではないと考えている.
治癒と言われても春ウコンを継続して飲み, 癌を抑え続けなければいけない」と伝えていたのだが, 医師の「治癒により退院してよい」との診断に, 「治った!」と思って米国に戻り, 春ウコンを飲み続けてくれなかった.
2002年8月に肺癌を再び悪化させて体調を崩したD氏は, 日本に再帰国して「癌が悪くなった」と電話をしてきた.
再発確認までの期間は150日程であった.
3月に言ったことを繰り返し, 春ウコン摂取を再開し, 何年かは継続摂取するように勧めた.
そこで, D氏が日本にストックして置いた生の春ウコン(冷凍品)の摂取を再開したところ, わずか30日で癌が治まり体調が再び良くなった.
再摂取後の癌の回復速度は極めて速かった.
癌が消失して治癒した, と診断されても, 消失直後に春ウコンの摂取をやめてしまうと癌は再び悪くなる.
しかし, 春ウコン摂取を再開すると癌は再び消失することが確認できた.
D氏の春ウコン摂取条件で, 医師が[治癒した]と診断する状況まで症状を抑えることはできたが, 短期間の摂取では病原を完全には取り除けていないことも確認することになった.
短期間の春ウコン摂取では, 摂取次第で, [癌の悪化⇔回復]を繰り返す可逆性がある, ということがわかった.
長期間摂取で癌の病状と病原がどうなるのかは, 継続摂取した後の結果を解析してみないと判断できないと考えた.
この頃になると, 粉末製品でも生の春ウコンでも大きな差は無さそうだ, という感触を自分の体を通してわかり始めていた.
D氏が再び米国へ戻る時には生の春ウコンが尽きてしまい, 入手不能な時期だったので, 粉末製品を持ち帰るように勧めた.
その後は何も連絡がないので, 粉末製品で癌を無事に抑えているだろうと思っていたところ, 2003年8月中旬に日本に再帰国し, 「新しいメカニズムで効く肺癌専用制癌剤[イレッサ]の臨床試験が始まる.
これでで完治させたい. どのように思うか」と電話をしてきた.
「体調は良く, 医師から肺について特別な指摘を受けていない」と言うので, 春ウコン粉末製品の効力を再確認できた.
D氏の質問に対しては,
「今までの経験では, 制癌剤に卓効があるとは思えない.
新薬のイレッサについては全く知識がないので判断はできない.
しかし, 癌が治まっていて健康上に問題がないのだから, 新薬の臨床成績がまとまるまで待った方が良いと思う.
臨床結果が出るまでは現在の健康法を続ける方が得策と考える」
というような内容の話を, 例を挙げながら時間をかけて話をした.
それは, この電話のあった2ヶ月前に, 肺癌(2)のE氏が快方に向かいつつあったところを, 制癌剤シスプラチンと放射線を組み合わせた治療を始めて約3週間目に急逝し, とても無念な思いをしたばかりだったことも要因の一つであった.
初めて聞く名前の制癌剤イレッサが, [新しいメカニズムで考えられた新薬]と聞いても, 可否を判断できなかった.
また, [卓効のある制癌剤の話を聞いたことがなかったのは, 生命現象の根幹と癌とが余りにも近いので, 両者を峻別することが制癌剤では難しいためではないか], と考えていた.
また, D氏は「大変, 元気だ」と言うので, イレッサの臨床試験を受けても十分に耐えられそうな健康状況に思えた.
それでも制癌剤治験に参加しない方が得策と考えたので, 「様子見をした方が良いのでは」と言いながら, 先方からの質問に対して, こちらの見解をはっきり伝えた.
D氏は既に1年8ヶ月延命し, 春ウコンの効力を実感していた.
しかし, こちらは, イレッサとの比較検討をしたこともなく, また, 医療行為を当然できない立場だったので, D氏に春ウコンの継続を強く勧めることはしたものの, それ以上強く言えなかった.
浅い経験からではあるが, 精一杯の努力をして, 電話はここで終った.
しかし, 私のアドバイスより医師の勧めに従うのは当然のことである.
後で聞くと, 直ぐにイレッサによる臨床試験に応じたという.
イレッサの治験前は, 元気にしているとのことだったので, 多少の制癌剤は乗り切ってくれるのではないかと思っていた.
ところが10月中旬になり, [D氏を偲ぶ会, 11月某日, 某ホテル]の案内が届き, 呆然とした事を今でもよく覚えている.
偲ぶ会に伺い, 病院でいつも付き添っていた甥の方に話を聞くと, イレッサを始めて約40日後の9月28日に急逝されたということであった.
そして, 会場で甥の方から「本当に, 春ウコンだけで癌が抑えられるのか」と聞かれたので, 「現時点では例も少なく, まだ良くはわからない.
私ほか2人は春ウコンだけで救われている」としか言うことができなかった.
もちろん, イレッサによって肺癌から救われる人はたくさんいるだろう.
D氏は春ウコンでターミナルケア段階の肺癌を抑え切り, 1年半以上も元気にしながら仕事をしていた.
それだけに, 新薬治験に飛びつく必要はなかったと悔やまれた.
治験結果と投薬ノウハウを見てから判断しても良かったのではないかと思える, 無念なケースとなった.
イレッサについて, 副作用の間質性肺炎などで多数の死亡患者が出たという新聞記事を読んだのは, それから1年以上経ってからのことだった.
結局, 米国では厳しい使用制限が付き, 欧州では製造元が承認を取り下げ, 最初に承認した日本だけが残った.
筆者が質問された時点では, 治験を担当した医師でも答えは用意できなかったかも知れない.
D氏の件は極めて残念な結果となってしまった.
米国の著名な癌センターと日本で極めて評価の高い病院が, 共に手立てがないと判断したターミナルケア中の末期肺癌患者を, 春ウコンは, 医師が[完治した]として退院許可を出すまでに回復させた.
このことは, 春ウコンによる方法が大きな可能性を予感させるケースとなった.
春ウコンで抑えることができる癌種の可能性が, 治癒はむずかしいと言われている肺癌にも拡がり, 春ウコンの勧め易さが一層出てきた.
同時に, 制癌剤の怖さを思い知ることともなった.
春ウコン研究会
http://www.haru-ukon.com/index.php?%E7%AC%AC1%E7%AB%A0
子宮頸がんの末期ガンの方も治りました。↓