秋の歌:『誰もいない海』『里の秋』『枯葉』
お久しぶりです。コロナ感染症の緊急事態宣言が全国的に解除されて三週間が過ぎました。東京も感染者数が五十人を切っているようで少しホッとしています。と言っても私は、今までとあまり変わらない生活をしています。緊張がほどけて穏やかなんだけど目標が無い感じですかね。今日は、いつもこの季節になると何気なく口ずさんでいる歌を取り上げたいと思います。 『誰もいない海』 1970年(昭和45年)11月リリース。 作詞:山口洋子 作曲:内藤法美 歌:トワ・エ・モワ (一) 今はもう秋 誰もいない海 知らん顔して 人がゆきすぎても わたしは忘れない 海に約束したから つらくても つらくても 死にはしないと (二) 今はもう秋 誰もいない海 たった一つの夢が 破れても わたしは忘れない 砂に約束したから 淋しくても 淋しくても 死にはしないと (三) 今はもう秋 誰もいない海 いとしい面影 帰らなくても わたしは忘れない 空に約束したから ひとりでも ひとりでも 死にはしないと ひとりでも ひとりでも 死にはしないと 『里の秋』 1948年(昭和23年) 日本コロムビアから SPレコードが発売。 作詞:斎藤信夫 作曲:海沼 実 歌:川田正子(一) しずかなしずかな 里の秋 おせど(背戸)に木の実の 落ちる夜は ああ かあさんと ただ二人 栗の実にてます いろりばた(二) あかるいあかるい 星の空 なきなきよがも(夜鴨)の 渡る夜は ああ とうさんの あのえがお(笑顔) 栗の実たべては おもいだす(三) さよならさよなら 椰子の島 おふねにゆられて かえられる ああ とうさんよ ご無事でと 今夜もかあさんと 祈ります この歌がはじめて放送で発表されたのは終戦の年、 1945(昭和20)年12月24日です。 当日の午後1時、南方で戦っていた兵士を乗せた 引き揚げ船の第一便の浦賀港入港を迎えるため、 NHKがラジオ番組、「外地引揚同胞激励の午后」という 特別番組を放送するという中での 一回きりの放送だけのために作られたもの。 【川田正子】さん(当時11歳、小学5年生)の歌唱により全国に向けて放送された。(引用文) 『枯葉』 1964年(昭和39年)リリース。 作詞:J.Prevert /訳詞:中原淳一 作曲:J.Kosma 歌: 岸洋子 風の中の灯 消えて行った幸福(しあわせ)を 底知らぬ闇の中 はかなくも呼び返す 夜の静寂(しじま)流れて 蒼く冷たい 冬の街角に立ち ただ生きていたという 力失せたこの身 ああ忘られぬ 過ぎた日の悲しみ あの夜の恋の歌 枯葉よ 絶え間なく 散り行く 枯葉よ 風に散る 落ち葉のごと 冷たい 土に 落ち果てて 過ぎた日の 色あせた 恋の歌を かすかに 胸の内に さびしくも 聴くよ メ ラ ヴィセバル ス キ セム Mais la vie s'epare ceux qui s'aiment. トゥ ドゥスモン サン フェール ドゥ ブリュイ Tout doucement, sans faire de bruit エ ラ メイレ エファス スュル ル サブル Et la mer efface sur le sable レ パテ サマン デズュニ Les pas des amants d'esunis. フランス語部分の意訳: だけど人生は 二人を引き離してゆく 静かに、音もなく そして海は 砂の上 洗い流してゆく 離れてしまった 恋人たちの足跡を 最近、気力が湧かない私だけどこのブログを書いていてちょっと元気が出てきました。『枯葉』のフランス語ヴァージョンも見つけたので、ちょっと挑戦してみようと思っています。 秋にはこの曲がお似合いです。『里の秋』『誰もいない海』も歌詞が分かったので、鼻歌で歌いながら季節を楽しもうかと思っています。💕 お読みいただきまして、ありがとうございました。