智の家は、
凄く暖かくて
柔らかくて
小さい頃を思い出した。
お父さんとお母さんが笑ってた頃。
俺にもそんな時があったじゃんとか思い出せて
また涙が出た。
智は心配そうにしてたけど
でも、寂しくてとか羨ましくてとかじゃなく
あったかい気持ちを思い出させてくれた
智の家族に
ありがとうって
嬉しくて
大切な人が増えて
そこに入れて貰えて
胸が一杯になったら泣けてきたんだ。
こんな時にお腹がすくのは
生きてるから。
智のお母さんの大丈夫だねって言葉はそういうこと。
オレを心配してるじいちゃんとばあちゃんと同じことを言われて、
それは
オレの心に染み渡った。