「ど、、どうした!!」


顔見て慌ててたら

泣きそうな顔で笑った和也が

「父さんにひっぱたかれちゃった……でも
オレ、やり返したけどね……」

初めて殴り返したってやっぱり笑う和也が
切なくて
やりきれなくて


「泣きたいときは泣けよ」って抱き寄せたら

俺の腕の中で

小さく震えて

声を出して泣き出した。










しばらく泣いてから

グイっと涙を拭いた和也が

揉めた理由が智を悪く言ったから、

今までは我慢してたけど今度だけは許せなかったと言った。


「クソ親父はどうしたっ!」
「仕事でしばらく帰らないよ。いつもの事。」



そんな生活が今日まで普通とか……



「俺んちに来い」

「うんうん、それがいいかも」

翔くんの後押しがあって
戸惑ってた和也は家に来ることになった。