「ふ、へへへへ///」照れくさいのとなんか嬉しいのとで思わず笑うと和也もへへって恥ずかしそうに笑った。


もうちょいだけモデル頼んで描き始めたら

ガタガタという音と翔くんの
「ちょっとっ!ちょっと待って下さいっ」って声がして凄い勢いで入って来た人がいて…



「和也っ!お前、勉強も疎かにしてこんな所で何やってんだ!」

「父、父さん……」


父さん!?


その父親は俺の絵をチラッと見てジロリと睨んでから舌打ちした。


「お前はやっぱり母親そっくりだ。誑かしてたのか、そいつを」
「ち、ちがうっ!」
「ったく…大人しく勉強だけしてればいいものを。こんなことしてるからお前は駄目なんだっ!」


怒鳴られた和也が拳を握る。
俺は怒りに任せて机を蹴飛ばした。

「なっ…!危ないだろ!

「勉強だけすれば立派な大人になるのかよっ!なんだよその言い方っ!あんたどんだけ偉いんだよっ!自分の息子に言葉の暴力浴びせるぐらいなら勉強なんかくそくらえだっ‼️」


一瞬怯んだ父親を素早く翔くんが押さえたから
俯いてる和也の手を掴んで教室から飛び出した。

「後は任せろ~~」って呑気な翔くんの声を聞きながら。