正直、意地悪い気持ちもあって話したのに

一瞬驚いただけで後は変わらずふんふんと頷きながら俺の話を聞いてた。


引かなかった……



それどころか心配されてるし……




初めて会ったかも、こんな奴。


……嬉しい。


全身で向き合ってくれる奴。



嫌われるの覚悟だったのに

軽蔑されると思ったのに








未遂で良かったとか…言いやがって……

オレが好きだって言いやがっ…て……


真意が分からなすぎて


複雑な気持ちで智を見るけど

どうしたってそれは分からなかった。

分からなかったけど、

やっぱりいい奴だって思ったのは絶対間違ってなんかない。



だってほら、またあたふたと慌て始めて恥ずかしそうに笑ったから。