「お疲れ様でした!またお願いします。」


 今日のゲストさんに挨拶してホッとしたのも束の間…

 「ホントに嵐さんって仲良しなんですね。」

 「うん、俺も思った!楽屋に戻る間もじゃれあってる感じが何か可愛かったっす。」

 って言われて、視線を辿れば……


 うおっ(|| ゜Д゜)やっぱり💦


 ニノの後ろに絡みついてるおーのさんの頭をニコニコしながら後ろ手に撫でてる二宮和也……



 「えっと……リーダーもニノもちゃんと挨拶して?遊びはそこまで。ほら、離れなさいって。おかしいだろ?おい、リーダー!

 
 「んもー潤くん。ちゃんと挨拶したよ?ねっ。それにこれぐらいいつもの事でしょ?まだちゅーは…フゴッッ

ちゅーじゃねぇ!ったく…

 慌ててニノの口を塞ぐと

 

「あっ、ふざけてすいません。お疲れ様でした。」すました顔で


 いやいや、大丈夫ですよーじゃあお疲れ様でした!って手を振りながら楽屋を後にするゲストさんにペコリとお辞儀したリーダー…

倣ったように同じく頭を下げたニノがクスクス笑う。



 ク、クッソォ~~なんで振り回されてんだ?俺?



 「潤くんが言ったんだよ?後でイチャイチャしろって」

 「そうだ そうだ。」



 「いやッ…そうだけど…それはニノたちの口車にのせられてってか、引っ掛かったってか…」


 「でも、挨拶は大事だもんね。潤くんがいつも優しいからいい気になってたね、オレたち。ごめんね?潤くん…」


 「お、おぅ…」
 これ……これだよ、この笑顔につい、ついな。

 うん、ま、いっか。そう思って顔が緩んでしまうから…

 



 
 「潤、カズを見すぎだ!」


 実は俺なんかよりスゲー目力が強いおーのさんが……視線の圧力ってなんだよ…



 「ちょ、ちょっとちょっと。いやだからさ、邪な気持ちは無いって!ニノはリーダーの。わかってるし。ってか、なんで言い訳しなきゃなんねーんだよ…
だいたいな、ところ構わずくっつきまくる二人がいけないんだろ?じゃれあいはいいとして、ちゅーはダメだろ!ちゅーはっ!
 楽屋ならともかく、人前で隙を狙ってとか……………




んふふ……
     ちゅうぅぅうぅ~~💋💕💕





「……///聞けよ!おい!聞いてます?聞いてるわけないか……………」




 「あひゃひゃ……潤く~んお疲れ~~ほら、座って座って。はい、コーヒーでも飲んで落ち着いて。」

 「潤が振り回されてんのも最近恒例だな」



 ポンポンと肩を叩いて笑ってる相葉くんと、

 冷静を装ってもなかなか馴れなくて若干赤くなってる翔さんに慰められて はぁ~~とため息が出た。




 

 ま、いっか。

 ホントはああやって二人がじゃれてんの見るとなんだか安心すんだ。

 ニノなんかめっちゃ可愛いし、そんなニノに優しいリーダーもカッケーし。
 もちろん、俺らのこともちゃんと見ててくれて守ってくれるし。

 5人の仕事がある日は朝からかなりワクワクするし。



 「隣でラブラブ空気に触れて楽しんじゃってんのはある…」と呟くと

 「潤くんはホントに大宮好きだね?しょーちゃん!」

 「なんだかんだ潤は寛大だからな。あの二人も潤に構ってもらうの楽しんでる気がする…」


 えーー楽しんでんのかよ(ーー;



 

 

「潤のお許しは出たんだから」

 「そうだけど、ここではダメだよ。帰ったらね?」


 気持ちがまったりしてきた途端に大宮の言い合いと、なんだろ…チュッチュッって聞こえるけど……

 うんうんキスくらいいつもの事だよ。

 好きにしてくれ。


みんなも気にしないんだから……………そう思ってたら目の前の翔さんがボッと真っ赤になって新聞に顔を埋めた……




またかっ!振り返って視界に入った縺れあってる大宮……………


 

「おらっ!やりすぎだっ!離れろ!こらっ、ズボンに入れた手を出せ!ニノ!アンッじゃねーって!」


 加勢してくれた相葉くんが引き離したリーダーに何か耳打ちすると大人しくなる。


 「カズ、飯作って待ってるから頑張って来いよ。」


 「うん。帰ったらギューってしてね!」




 大方、漏れすぎてニノがモテちゃうよとか言ったんだな相葉くん。
 それにしても着いてく!とか言い出しそうなものなのにやっぱおーのさんはカッケーな。
 それぞれの仕事は踏み入らない、ちゃんと信じて待ってんだ。さすがリーダー。


 
 「おい!ちゃんと逐一チェックしろよ。カズに近づいたやつは全部名前分かるように…


 「分かってますよ。いつもの通りきちんと離れずガードしますし、チェックも怠りませんから…」



 迎えにきたニノのマネージャーにくどくど言い聞かせ始めた…おーのさんが……

 小っちぇ!

 俺の感動を返せ!




 じゃあね、さとしって二人がギュッとハグして

みんなもお疲れ~~って可愛く手を振る。

 充分漏れてるから気を付けろよって声をかけながら、あんな可愛いやつが悪魔に変身するんだからスゲーなって思う。

 実はギャップにやられてゾクゾクしながら欠かさずドラマ見て興奮してるのは内緒。
 だって、おーのさんのチェックリストに載りたくないしね。





 「潤、カズに惚れんなよ?」

 「うえぇ!」

 こ、こ、怖えー………


 「あ、あのさ、あくまでも、大切な友達だからさ……あっ、もちろんおーのさんも相葉くんも翔さんもね。だから、邪な気持ちは無いって!」


 「何を慌ててんだ?んふふ。潤、いつもありがとな。好き勝手してごめんな。んじゃ、お疲れ~~」


 「あっ、あぁ、お疲れ。」



 




 はぁぁ……やっぱ、カッケーよあんた。


 うん。これからも楽しんで振り回されてやるよ。


 でも……もう少しだけ控えめにイチャイチャしてください……できることなら……。

ハハッ( ̄▽ ̄;)