デザイナー流 自閉症児の育て方


【事件】

12歳の頃“ボク”が行方不明に!
我が家最大の事件発生!
目をはなしたスキに玄関から脱出される。
日頃は結束バンドで開けれないようにしていたのですが、
ハサミで切ってドアを開けたみたいです。
妻の友人、警察の方20名、パトカー5台、私と妻を含めての大捜索。
2時間後、ようやく発見。
全裸で近所の奥様のカーディガンを着せていただき、
警官の方3名に確保されていました。
あまりの安堵にパパとママは泣きながら膝から崩れ落ちました。
多動もあるこの子が一人で外に出るのは、
命を落とす確立が途方もなく高いからです。
国道に出る一歩手前で奥様お二人が見つけてくれました。
「生きていてよかった・・・・」
皆様にお礼をして、
警察の方に事情聴衆(虐待なのか?と思われてるでしょうね。笑)
をされ、障がいの事を説明して自宅に戻りました。
協力していただいた方に再度、御礼申し上げます。

【戦略】
自宅の玄関の扉をオートロックにする。
12歳になり、多少知恵がつき始めた“ボク”には小手先のアイデアが
通用しなくなりつつありました。ハサミを探し出し、太い結束バンドを切る力をすでに
持っているんだなと。
あらゆる鍵メーカーの商品を見比べてみる。
性能、価格、取り付け方法など。
そして、我が家にピッタリのものが探せ出せました。
内からも外からも押ボタン式で、電源をつかわず鍵の構造だけで
オートロックになるスグレモノです。写真は外側と内側です。




【現状】

最初はめんどくさいと文句を言っていた長男も
鍵を持たなくていいと喜んでいます。
“ボク”ちゃんは取り付けた2,3日はチャレンジしていましたが
今ではあきらめたみたいです。
パパママも気持ちの上で相当に楽になりました。
脱走だけは問題行動ではすまないから。

【教訓】
体も頭も成長していく子供には去年のやり方が
今年も通用するとは限りません。
更にこちらの様子を観察しスキあらば何かをやろうとする
知恵とイタズラ心が事件を引き起こします。
成長している証拠なんですけど。
一年に一度は対処方法を見直すべきかもしれませんね。
参考になれば幸いです。

パパ