デザイナー流 自閉症児の育て方

【事件】
夕食準備中のママ。
献立はカツオのタタキ。
薬味の準備が終わり、メインのカツオをさばこうとした時。
カツオがなくなっている。台所に見当たらない。
当然、パパも知らない。冷蔵庫にもない。
‘ボク’が見当たらない時点で確実に嫌な予感が走るパパとママ。
風呂場からボクの楽しそうな笑い声が響いている。
水を叩く音が聞こえてくる。
風呂場を覗くと入浴剤のお風呂でカツオが浮いている。
満足そうな‘ボク’。
カツオはすでに入浴剤の下味がついてる状態である。
ため息混じりに顔を見合わせるパパとママ。
薬味はそば用に変更になる。

【戦略】
遠足で水族館に行ったらしい。
魚が水の中にいるという認識でとった行動なのでしょう。
本人的にはマッチングの結果なのでしょう。
まあ、学習しているという部分ではOKですが・・・・
その後もお風呂の水とのマッチングにはまったみたいでした。
・お風呂のお湯でパスタを茹でる。
・お風呂のお湯でカレー粉
などなどとしばらく問題行動が続きます。
冷蔵庫、納戸、食材保管庫に全てカギを付けることになりました。
しかし、問題は冷蔵庫にカギがつくのか?

【現状報告】
食材関係は全てカギをつけました。
当然、冷蔵庫にもかぎをつけました。
(木材を強力両面テープで冷蔵庫に貼り付け、木材にカギをとりつけました。)
食材の持ち出しはなくなりつつあります。
お風呂場もなかなか平和な佇まいです。
水とのマッチングはペットボトルに誘導しました。
ペットボトルに水を入れたり出したりして遊んでいます。

【教訓】
学習していくのは重要ですがモノ次第で問題行動に変わってしまいます。
まさか、カツオを湯船に浮かせるイメージがなかったのがダメでした。
普通はないよねの発想ではいけないと痛感。
何が起きても、それが普通とするのが私達の日常ですね。
参考になれば幸いです。

パパ