キャベツの値段、ようやく落ち着いてきましたね。
一時はどうなることかと思うぐらい高かったけれど。
おかげで、今年はあまり春キャベツを食べられなかったな。
まあ、何もかも今高くなっているけれどね。
私の今の心配はオレンジ🍊
いつまで買えるかな。
今日ふと自販機でオレンジジュース見たら、高くなっててびっくりしたよ🙀
自称「半分ベジタリアン」
略して半ベジの私には、
今春のキャベツ価格高騰は痛かったです。
スーパーの中では、なんと言っても青果コーナーが好き🍅🥕🥒
特にキャベツやレタスなんかの葉物🥬
(私って変わってるよね😓)
新鮮で安い野菜がたくさん並んでいると、
一人暮らしであることなんかお構いなしに、
持てなくなる限界の重さまであれこれ買ってしまう。(そして食い尽くす)
でも、レタス一玉298円、キャベツ半分カットで198円だと躊躇する。
袋に入ったカット野菜は割高だから買わないしね。
まだ高かった、少し前のお話です。
その日も「あ~あ、高いな」と思ってあきらめかけたら…
その隣に、なんだか立派な大きな葉物野菜。
なんと、ロメインレタスが何袋も並んでいるではないか!
白菜みたいに大きくピンピンしていて、青々としたロメインレタスが!
新鮮なことこの上ないし、なんと一玉198円!
どうして誰も買わないの!?
迷うことなくカゴに入れました。
さあ、これで、私の好きなシーザーサラダを食べよう!
作り方はいたって簡単。
葉を洗って水気をきって、適当にザクザク切ってサラダボウルに入れ、
市販のシーザーサラダドレッシングをかけるだけ!
それ料理って言えるのって?
じゃあもう少し手を加えましょう。
カットしたアボカドやミニトマト、
オーブントースターでローストしたチキンのスライスをのせたり、
成城石井で買ったチーズの塊(パルメザンチーズなんか)をスライサーで削って散らす。
トロっとした半熟卵をのせてもいいし、
ガーリックトーストを添えればなおいいね。
これに冷えた白ワインなんかあれば、もうそれで十分(ビールでもいいよ)
オシャレと思う?
ぜんっぜん!
だって私はこれをお箸で食らうのだ。
私が初めてシーザーサラダに出会ったのは、今から25年以上も前、
夫と初めて外国旅行をした時でした。
忘れもしない、オーストラリアのケアンズ。
夫は既に何度も外国を旅したことがあって詳しく、
また英語もペラペラで、
すごく頼もしく見えました。
一方、私は留学経験があったとは言え、
それは英語圏ではなかったので、英語は片言。
オーストラリアは初めてで、見るもの食べるもの全てが新鮮でした。
レストランでメニューを見てもよくわからず、
夫にほとんどすべてを任せていたのですが、
ある晩、宿泊先のホテルのレストランで、
「これ美味しいよ」と夫が注文したのがシーザーサラダでした。
私の記念すべき、ザ・初シーザーサラダがそれだったの。
今思うと、あのお店が特別だったのかな。
それともオーストラリアでは別に珍しくないの?
どちらにせよ私達はラッキーでした。
サラダの材料をあれこれのせたワゴンをゴトゴト運んできて、
テーブル席の目の前で作ってサーブする、というスタイルだったんです。
私はもう目が釘付け!
若く陽気な女の子が、楽しそうに、でも手際よく、
眼の前でドレッシングをカシャカシャ作っていくの。
大きな木製サラダボウルの中で、
木製の大きなサラダサーバー(大きなスプーンとフォークみたいなやつ)を使ってね。
材料も説明しながらフレンドリーにおしゃべりし、
こちらに好みもききながら、あっという間に作っていったのよ。
たしか「ガーリック」を入れてたの覚えてるよ。
そんな風に目の前で作ってくれたシーザーサラダは、
ほんとうに美味しかったの。
あの時の感動は忘れられないなあ。
あれ以来、シーザーサラダとは、そんな風に目の前で作るものだと思ってた私。
いまだにあれを超えるシーザーサラダには出会ってない。
でね、それ以来、なんとかあの味を再現しようと家で作ってみたりもしたんだけど、
当時、シーザーサラダの名はまだあまり知られてなかったのね。
もちろん市販のドレッシングも売ってなかったし、
なにより、ロメインレタスが手に入らなかった!
どこかに売ってないかと探し回って、
ようやく見つけたデパ地下の食品売り場では、
小さくて貧相な輸入物のロメインレタスが、確か400円もしたのよ。
売り場の片隅で誰にも買われずにね。
そんな高いロメインレタスを、私、買ったのよ!
それだけじゃない。
当時私は外国で食べた味を再現したくて、
すんごく高い、輸入物のリーキとか、エシャロットも買ったりしたのよ。
レシピも調べ回って、これも高いチーズとか使って作ってみたけれど、
でも、あの味と香りは再現できなかった。
それを思うと今は便利よね。
なんと、最初から完成されたシーザーサラダドレッシングが手軽に買える。
ロメインレタスも、エシャロットもリーキも長野県で栽培されてる。
リーキなんか、この前マルエ○で1本100円で売ってたよ。
安価で新鮮。
買う人増えてきたのね。
スーパーで売ってるのを見ると嬉しくなるよ。
あの時、ケアンズで夫と食べたのとは別物と思えば十分美味しい。
そう思って、私は今日もサラダを作る。
あれは、特別な味と香りだったの。
なんと言っても、夫との甘い思い出というスパイスが加味されてたしね。
あのケアンズの夜
甘くせつない思い出
私たち、幸せの絶頂だった
これから二人の未来がいつまでも続くものだと信じて疑わなかった夜
今ではあれが夢のようだ
でね、話の続きだけど、
シーザーサラダの味に感動した私を、
夫はホテル内の静かなバーに連れて行ってくれた。
カウンター席でふたり、何を飲んだかはおぼえていない。
おそらく夫はバーボンのロック(夫はウイスキーはダメで、バーボンが好き)
まだ若く可愛かった?私は、トムコリンズなんかじゃなかったかな
今思うと、いかにもコムスメで恥ずかしい
そのとき店内でかかってた音楽だけは、不思議とよく覚えているのよ。
ジョージ・マイケルのアルバム『オールダー』より
「Jesus To a Child」
このチョイス、日本だったらちょっと気取ってる感じがしなくもないけど、
あの時のあの雰囲気には合ってた。
声がなんともセクシーなGeorge・Michael
ショーン・コネリーに雰囲気が似てる?
数年前に亡くなったのよね。享年53。
今も存命だったらどんなダンディーになっていたか。
夫と同じ。
いい男は早くに天に召されてしまうのよ。なーんてね
歌詞なんて(今も)わかんないけど、
でも別に歌の意味なんてどうでもよかった。
とにかくムードがあって素敵だった。
今思い出してもぞくぞくするような、異国の静かなバーの思い出。
非日常的な空間
あなたが隣にいて、
私は少し酔って頬を赤くし、
ふたりでお酒を楽しんで、
異国での夜は更けていったの…
シーザーサラダと
ジョージ・マイケル
私と夫の素敵な思い出です。